こんにちは、とあるです!
今回お話しする映画は、
『コップ・ベイビー』
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です!!!
現在、自分は大学で幼児教育を専攻していることもあってか、自分はこういう赤ちゃんが出てくる映画が結構好きなんですよねーw
『ボス・ベイビー』や『赤ちゃんの逆襲』に次いで、自身三作目の赤ちゃん映画鑑賞となる本作。
さっそくお話ししていこうと思いますが、ここでひとつ注意事項があります。
本作、物語の序盤で警部クロモフと赤ちゃんバーニャの魂が入れ替わるのですが、ネタバレ、感想&レビューと書いていくうちに、どちらのことを指しているのか分からなくなるかと思ったので、
クロモフの魂が入ったバーニャを
バーニャ(ク)、
バーニャの魂が入ったクロモフを
クロモフ(バ)
と表記していくこととします。
よろしくお願いします!
この記事の目次
- ストーリー
- 予告動画
- ネタバレ
- 感想&レビュー
- ゆる~く楽しめる
- せっかくの素材を活かしきれていない
- コメディなのにやり方がエグい…(ネタバレ有)
- 最後に
ストーリー
潜入捜査に失敗した組織犯罪課のクロモフは、占い師の呪いでオレグ巡査部長の赤ちゃんと体をすり替えられてしまう。
元の体に戻すには、通称“ドラゴン”と呼ばれる犯罪組織のボスを捕まえなければならない。
無能なパパと力を合わせ、不可能なミッションを遂行することはできるのか?
映画専門チャンネル「ムービープラス」より
予告動画
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ネタバレ
※この項を飛ばして感想&レビューが読みたいという方は、
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感想&レビューを読む
組織犯罪課の警部クロモフがおとり捜査の一環として、ギャングのボスであり“ドラゴン”の異名を持つ男チェンと車で密談していると、妻カーチャと市場を訪れていた環境課の警官オレグがやってきます。
オレグはチェンの車が踏み潰した花の件で来たのですが、チェンの側近は存在がバレたと勘違いして発砲し、クロモフは彼を庇って弾丸を受けてしまうのでした。
タイミング悪くカーチャの陣痛も始まってしまい介抱に追われたオレグは、2人を車に乗せて病院に送ります。
手術は成功しましたが、突如発生した不思議な力によってカーチャの子どもバーニャとクロモフの魂は入れ替わってしまいました。
魂が入れ替わって一年が経ったある日、バーニャ(ク)はオレグに事の真相を告げることにします。
突然喋り始めた我が子に驚くオレグですが、次第に事態を把握していくと、元に戻す方法はないかと聞いてきました。
そう言われたバーニャ(ク)はある占い師に言われた、
「一年後、お前は再び私のもとを訪れる。」
という言葉を思い出し、占い師のもとまでオレグに連れていってもらうことにしました。
占い師は予言通りやってきたバーニャ(ク)を見て、
「ドラゴンの洞窟の中。小指を持って触れるのだ。触れるべきは最大の敵の魂。」
という言葉を残します。

バーニャ(ク)はドラゴンという単語から、チェンを捕まえることが魂を戻す方法だと考えるのでした。
捜査責任者のペトロヴナ警視正からは有益な情報は得られなかったものの、チェンの愛人から彼が船で会合を行うという情報を手に入れた2人は、招待客のギャングに成りすまして会合に出席します。
しかし他のギャングに正体がバレそうになったオレグは、咄嗟に他のギャングに罪をなすり付けました。
会合は大混戦となり、その間にチェンは逃げていきます。
なんとか抜け出したバーニャ(ク)とオレグはチェンを追い詰めることに成功しますが、そのチェンはルーンチクという俳優が成りすました偽物でした。
仕方なく2人は彼とともに船から脱出するのでした。
その後、バーニャ(ク)は何者かから指示が送られてきたというルーンチクの携帯に手がかりがないか調べ始めます。
しかし、オレグは会合の場にあった麻薬入りのキャンディーを知らずに舐めて、トリップ状態。
バーニャ(ク)を連れて好き勝手し始めたため、捜査は中断されてしまうのでした。
オレグがトリップから覚めた時、そこにバーニャ(ク)の姿はありませんでした。
オレグは携帯のアルバムにバーニャ(ク)との数枚のツーショット写真を見つけますが、動物園以降の写真には彼が映っていないことに気づきます。
動物園に置いてきたのかもと考えたオレグは慌てて彼を迎えに行き、なんとか保護することが出来ましたが、事情を聞いて怒り心頭のカーチャが現れ、バーニャ(ク)を引き取って帰ってしまうのでした。
その日の夜、オレグは自宅の窓からバーニャ(ク)を連れ出します。
いい案があるのだという彼はルーンチクの携帯の位置情報をオンにして車を走らせ始めました。
そうすることでチェン側からコンタクトがあるだろうと考えたのですが、作戦は失敗してしまい、敵に捕まってしまいました。
見知らぬ倉庫に放置された2人。
すると彼らのもとにペトロヴナがやってきました。
しかし、彼女は救出に来たのではありません。
なんと彼女こそがこの事件の黒幕だったのです。
ペトロヴナは以前、クロモフと婚約していました。
しかしクロモフは自分が父親になるということに踏ん切りがつかず、結婚式をドタキャンしてしまっていたのです。
その日から復讐を胸に誓ったペトロヴナは架空の大悪党チェンを作り出し、一年前の密談の日、側近役の男にクロモフを殺害させようとしていました。
その後、側近役の男をチェンに仕立て上げることで事件の幕引きを図ろうとしたのでした。
過去を話し終えたペトロヴナは自身の脚を銃で撃つと、その銃をオレグに手渡し解放します。
彼女は突入してきた機動隊にオレグがチェンだと嘘をつき、去っていきました。
バーニャ(ク)の案で、彼を人質に逃げるオレグ。
2人はとにかく魂を元に戻そうと、病院にいるクロモフ(バ)に会いに行ったところ、彼はドラゴンの絵が描かれた治療室にいました。
しかし、肝心の戻り方は分からないまま。
機動隊はすぐ外にまで迫ってきています。
バーニャ(ク)は最早これまでと、
「自分の家庭を持つことなく、お前の家庭までも壊してしまった。悪かった。」
と言ってオレグに謝りました。
すると目の前のクロモフ(バ)が小指を出してきます。
「ドラゴンの洞窟の中。小指を持って触れるのだ。触れるべきは最大の敵の魂。」
洞窟とはこの治療室のこと。
触れるべき最大の敵の魂とは、自分自身。
そう気づいたバーニャ(ク)はクロモフ(バ)に小指を差し出し、指切りをしました。
機動隊が突入してきます。
オレグはチェンとして逮捕されました。
病室にはベッドに横たわるクロモフ(?)と、そのそばでオレグが逮捕されていくニュースを見ているペドロウナがいます。
ペドロウナはクロモフ(?)に今までの憎しみと悲しみを語ると、毒薬を入れた注射針を刺そうとしました。
するとクロモフは、
「お前の人生を壊してしまって悪かった。」
と言いました。
驚くペトロヴナ。
クロモフの魂はもとに戻っていたのです。
この時、録音機を持っていたクロモフにより、ベッド横で話していた彼女の話が明るみとなると、ペトロヴナは逮捕、オレグは自由の身となりました。

その後、公園にはバーニャとおでかけするオレグとカーチャの姿がありました。
ママ友は皆オレグの功績をたたえます。
そこにクロモフがやってきました。
「前のは狭かったからな。」
という彼はカーチャに新しいベビーカーをプレゼントしました。
感想&レビュー
ゆる~く楽しめる
いかついベテラン警部クロモフの魂が入った赤ちゃんバーニャと、環境課勤務のひょろひょろ巡査部長オレグ。この2人の凸凹コンビが織り成すコメディはめちゃめちゃ面白い!…とまではいかないものの、
ゆるーく楽しむことが出来ました。
例えば、ギャングに成りすました2人がチェンの会合に潜入するシーン。
バーニャ(ク)はオレグに、
「自身の正体を悟られないようにしろ!」
というのですが、捜査に慣れていないオレグは嘘に嘘を重ねてその場を取り繕おうとするのです。
さすがに重ねすぎて話が破綻してしまっているのですが、懸命にカバーしようとするオレグによって、さらに酷い嘘が生まれるという展開に観ていてクスクス笑ってしまいましたww
また、クロモフを演じたセルゲイ・ガルマッシュ。彼の演技にも笑いを誘われてしまいましたね。クロモフとして演じているときは普通なのですがバーニャの魂が入ってからは、
おっさんの見た目で無垢な赤ちゃんを演じるんです。
また不思議なことに可愛く見えてくるんですよねー。
あまりにも可愛らしい天使のような笑顔を見せてくれるので、養いたくなっちゃいましたw
せっかくの素材を活かしきれていない
市民の安全を守る立場にある「警部」が、養育者の庇護下に居なければ生きることさえ難しい「赤ちゃん」と入れ替わる。この突拍子のない設定が本作のメインとも言える売りだと思います。
しかし、その売りを上手く使えていないのではないかという感想を観ていて持ちました。少し具体的に言うと、赤ちゃんであることを活かせていないということです。
『ボス・ベイビー』ではおしゃぶりやミルク入り哺乳瓶といった、赤ちゃんとイコールで繋がるような周辺器具が特殊な能力を持ってストーリーに絡んできたりしていますし、
『赤ちゃんの逆襲』では因縁の相手であるポレル社長の息子に転生してしまった主人公が、彼の顔にわざと吐くという、嘔吐しやすい赤ちゃんの特徴を活かしたシーンがあります。
自分が前に観た二作には、このように赤ちゃんであることを活かした作りが見られましたが本作にはそれが少なく、入れ替わりという現象から派生する面白みがないと感じてしまいました。
コメディなのにやり方がエグい…(ネタバレ有)
物語の終盤では“ドラゴン”の異名を持つギャングのボスチェンが、クロモフへの復讐に利用する目的で生み出された架空の悪党であることがわかります。
黒幕のペトロヴナ警視正は、婚約者だったクロモフに式をドタキャンされた恨みからこのような大掛かりな方法と取ったそうなのですが…
女の恨みって怖っ…。
架空の人物をさも存在するかのように仕立てて数々の罪を築き、自身がその捜査責任者になってクロモフを駒に使う。そしてわざわざ俳優を使ってチェンとして振る舞うようにいい、接触してきたクロモフと話をさせる。チェンの側近として雇った男にクロモフの殺害を命じて、いざ実行したらその男がチェンであるという濡れ衣を着させて、事件も復讐も一件落着って…
いや、女の恨みって怖っ!!!
女の~という言葉には少しはばかるものもありますが、率直にそう感じてしまいました…。
コメディ映画らしからぬ、ドス黒い権謀術数だこりゃ…。
最後に
前書きに書いた通り、自分は赤ちゃんが登場する映画が好きで本作を借りてみました。
防弾チョッキを着る赤ちゃんと、そのミスマッチなDVDジャケットにワクワクして観たのですが、評価としては60点くらいですかねー、うーん…。
でもコメディとしてちゃんと楽しむことができたので、わりかし満足しています…( ̄▽ ̄;)
最後まで読んでいただきありがとうございました!