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【ネタバレ&感想】映画『デッドロック 絶対王者ボイカ』:肩書きに恥じないアクション

「猛る男、唸る鉄腕。本格アクションが観たいんじゃ」

そんな僕の昂る思いに答えるかの如く、ツイッターで猛プッシュされていたために観てみた映画のタイトルは…

デッドロック 絶対王者ボイカ

デッドロック 絶対王者ボイカ ジャケット
(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

今回はコチラの作品を鑑賞して思ったこと、感じたこと等を綴った記事となります。

これより先はネタバレなしで評価などを、その後はネタバレありで感想をお話ししていくので、鑑賞前の方はご注意ください。

ソレガシ
ブロガープロフィール

98年生まれ。大学生。某レンタルDVDショップのアルバイト。地雷っぽい映画をあえて観ては当たりだった時の快感に酔いしれています。

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※当ブログには物語のオチを知りたい方向けに簡潔なネタバレを記した項があります。開閉式で、すぐには目には入らないですが、お気をつけください。

映画『デッドロック 絶対王者ボイカ』について

基本情報
  • 監督
    トドール・チャプカノフ
  • 原題
    Boyka:Undisputed
  • 製作
    2016年 ブルガリア・アメリカ合作

実は『Undisputed』というシリーズの4作目に当たるこの映画。

監督は『S.W.A.T. vs デビル』などの珍作を手がけたトドール・チャプカノフという人物なのですが、製作に前作までの監督アイザック・フロレンティーンが名を連ねています。

彼は実際に俳優としても、監督としてもアクション映画に携わっている方。おそらく現場での影響力も大きかったんじゃないですかね。

彼はあまり肉弾戦の印象がないアントニオ・バンデラスを主演に起用しつつ、硬派なストーリー、泥臭いファイトをアツく展開させていた『ベンジェンス 復讐の自省録』の監督も務めています。

主なキャスト

役名/キャスト名
  • ユーリ・ボイカ
    スコット・アドキンス
  • アルマ
    テオドーラ・ドゥーホヴニコヴァ
  • ズーラブ
    アロン・アブトゥブール
  • コシュマル
    マーティン・フォード

主人公ボイカを演じたのは柔道、キックボクシング、クラヴ・マガ、MMA、中国拳法などに心得のあるスコット・アドキンス。

『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』ではライアン・レイノルズのスタントも務めたこともあるという、バリバリのアクション俳優です。

彼の主演作としては『ウルフ・オブ・リベンジ 復讐の狼』のタイトルでGEOでも先行リリースされていた映画、『アヴェンジメント』が良かったですね。

復讐の狼とはいいながらも、見た目はさながらグリズリー。ヤるのはもちろん、ヤラれる時まで痛々しさ伝わるクライム・アクションです。

ストーリー

試合に勝利し、夢だった欧州大会への出場権を手に入れた格闘家ユーリ・ボイカ。

しかし、対戦相手だった男がその試合の直後に死亡し、自責の念を抱くように。

謝罪のため、未亡人アルマの住むロシアへと渡った彼は、彼女に地元のギャング、ズーラブへの借金があり、その返済のために不当な労働を強いられていることを知る。

償いの気持ちから、アルマの借金の肩代わりをズーラブに直談判するボイカは、彼から「私のファイトクラブに3試合出場し、チャンピオンを倒したら彼女の借金をチャラにする」という約束をもぎとるのだが…


Boyka: Undisputed 4 Official Trailer #1 (2017) Scott Adkins Action Movie HD

ラスト、結末のネタバレ

ソレガシ
ソレガシ

映画デッドロック 絶対王者ボイカのオチが気になる、話を軽くおさらいしたい方は下のボタンをどうぞ。


ズーラブの出した条件を呑み、欧州大会への出場のためにも、1戦目、2戦目と隔日で戦い抜いたボイカ。彼はなんとか3戦目の相手にも勝利を収める。

しかし、ズーラブは狡猾だった。なんと自身の息のかかる警察高官に服役中の怪力男コシュマルを出所させ、傷だらけのボイカにけしかけたのだ。

「約束は3試合への出場と、チャンピオンの撃破…だろう?」それが彼の言い訳だった。

大会の会場に向かう最後のバスはもうすぐ発ってしまうし、体も既にボロボロ。それでもボイカはアルマのために戦った。

そして彼はコシュマルを苦戦の末に倒し、往生際悪くアルマを人質に取って逃げるズーラブを殺害。アルマを救うのだった。

しかし、ボイカにはもう余力がない。彼は駆けつけた警察によって逮捕され、欧州大会への出場も叶わずに刑務所に収監された。

数日後、刑務所のボイカのもとに面会にやってきたアルマ。彼女は自身をズーラブの悪業から解放してくれた感謝と、かつての夫への行為を赦す旨を残していった。

「ありがとう」と呟いたボイカ。彼は今、刑務所内のリングで無敗を誇っている。

※あくまで要約です。映画にはこんな文章では表しきれない「味」や「魅力」が多くあるので、鑑賞前の方はぜひ一度、本編も観てみてください。

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評価

7/10点


アクション俳優スコット・アドキンスを味わうならコレ

最後まで肉弾戦たっぷり。カラダが闘争を求めてんだ…って同志にはぜひオススメしたい。

以下、本評価のおおまかな内訳です。

本評価の内訳
ストーリー2.5
配役・演技4.0
演出(音楽/映像など)4.0
企画・アイデア3.0

感想(ネタバレあり)

絶対王者の肩書きは伊達じゃない

(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

※これより先はネタバレ要素を含む感想となります。鑑賞前の方はご注意を。


今どき珍しくも感じられる程にチープで簡素を極めたジャケット。そして自信たっぷりに付けられた「絶対王者」の文字。

真の王者は見てくれなんぞどうでもいいということでしょうか。これをジャケ借りしようとは思いませんが、観た者を圧倒する王者の風格がこの映画のアクションにはあります。

打撃技に寝技、そして関節技…とスコット・アドキンスが繰り出す技から技へのシームレスな移行。アクロバティックな飛び技。

スピード感を保ちつつも、アップを多用した撮影でひとつひとつの技をしっかり見せてくれるので「ふぅ、いいアクション映画を観たな」という満足感がありました。

そして麻袋を砂で満たし、思いっきし殴ったかのようなドッシリとした打撃効果音。これの心地よさといったら、本作をバトル系ASMRにカテゴリしてもいいくらいのレベルでしたよ。

…いや、さすがにそれは盛りすぎたかもですが、本作のアクションシーンは観たかったモノ以上のクオリティ。これは絶対王者の肩書きも伊達じゃありません。

あわよくば1戦目のタイマン、2戦目の1対2の勝利難易度を超える相手を用意してくれると、僕としてもより楽しめたような気はするんですけどね。

いくらボイカにダメージと疲労が蓄積した状態とはいえ、怪力とタフさ一辺倒の巨漢がラスボスではテクニック面で見応えに欠ける。意外とタフでもなかったし。

体幹よくても、信念ブレブレ

まぁ…とはいえ、バトルシーンの構成やキャラ配置の難くらいは目をつぶれます。でも、どうしても引っかかってしまうのが、ボイカ自身の信念のブレ。

自分の強すぎる力によって、人を殺めてしまった。でも、自分には力しかない。この力でもって、悲しませてしまった人を救おう。

そんな動機で未亡人アルマの借金をチャラにすべく、戦いに身を投じていくボイカは脳筋ながらに高潔でした。頼まれたわけではないので、半ば独善的ではありますが。

そうして彼はリンク上でトドメをさすべきタイミングでもふと我に返り、その手を止める。罪の意識が垣間見えますね。

問題なのは最後の最後、なぜズーラブ相手にムキになっちゃうのかですよ。これでもう全てがパー。そういっても過言じゃないですこれは。

ズーラブを追い詰めた時の構図は先のトドメを踏みとどまった時の構図と同じ馬乗り。それを映すアングルも似通っている。

僕はこれを「ボイカの中に罪の意識がよぎった」という表現と受け取りましたが、彼は結局、怒りが先行したのか、冷静に考えてもぶちのめすべき相手だと判断したのか鉄槌を下してしまう。

これまであんなに贖罪にこだわってきたのに、そんな風に「悪人は例外だからヨシ」とする行動を取られては信念にブレを感じてしまうんですよね。

あんなに楽しみにしていた欧州大会も出場すら叶わない。ボイカとしてみればアルマを救えたからハッピーエンドということかもしれませんが、僕としてはアクションの爽快さよりもモヤるラストでしたよ。

…ということで今回はここまでです。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄にまでよろしくお願いしますね。ではでは。

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