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【ネタバレ&感想】映画『デッドロック 絶対王者ボイカ』:肩書きに恥じないアクション

アクション
(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC
デッドロック 絶対王者ボイカ ジャケット
原題:Boyka: Undisputed 製作:2016年 ブルガリア・アメリカ合作 (C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

その比類なき強さのあまり、試合中に相手選手を殺害してしまった格闘家ユーリ・ボイカ。その後の彼がこなしていく、贖罪ともいえる死闘の数々を描いた肉弾アクション……

今回のブログはそんな、映画デッドロック 絶対王者ボイカを観ての感想です。

もう、ひと試合ひと試合をチャプター割りして何度でも観返したい。それほどまでに美しいアクションシーンで溢れかえっていました。

※以降は作品紹介や詳しいあらすじ、ネタバレ要素ありの感想を綴っています。


トータル満足度:6.5

評価 :6.5/10。

ストーリー「2.5」/演技「4.0」/企画・アイデア「2.5」/演出(映像・音楽など)「3.0」/エモーションの震度「4.0」

※満足度・5つの内訳の見方と基準

スタッフ&キャスト

監督

  • トドール・チャプカノフ
    監督作:映画『S.W.A.T. vs デビル』(2014年)

脚本

  • デヴィッド・N・ホワイト
    担当作:映画『フェイク・クライム』(2010年)

キャスト名/役名

  • スコット・アドキンス/ユーリ・ボイカ
    役どころ:地下格闘技場のファイター
    出演作:映画『NINJA』シリーズ…ケイシー・ボウマン役(主演)


  • テオドーラ・ドゥーホヴニコヴァ/アルマ
    役どころ:ボイカによって、ファイターである夫を失った未亡人

  • アロン・アブトゥブール/ズーラブ
    役どころ:ロシアンマフィアのボス

  • マーティン・フォード/コシュマル
    役どころ:巨漢の囚人

予告編(海外版・字幕なし)

ストーリー

ボイカ(スコット・アドキンス)は、リングで相手を事故により殺してしまう。自責の念から遺族の元を訪れるが、相手の妻がロシアン・マフィアのゾーラブから執拗に借金の取り立てを受けていた。償いの気持ちから借金の肩代わりを申し出るもゾーラブはボイカに対し自分が経営する地下格闘技場で優勝すれば帳消しにするという。しかし、出場する事になったボイカに対しゾーラブの卑劣な策が待ち受けるのであった…。

インターフィルム Interfilm Online 映画『デッドロック 絶対王者ボイカ』紹介ページ

夢にまで見た格闘欧州大会への出場を目前に控えつつも、未亡人アルマのために闘いつづけるボイカ。アルマとの軋轢を、贖罪への強い思いを感じさせるファイトスタイルでもって乗りこえた彼は、ついに3戦目のファイターをも打ちたおす。

しかし、そこで待ちうけていたのは、試合結果を快く思わないズーラブの罠だった。彼は自身の息のかかる警察高官に囚人コシュマルを出所させ、傷だらけのボイカにけしかけたのだ。

「条件は“3試合への出場と、チャンピオンの撃破”だろう?つまり、試合数は4試合だ」ズーラブは“言葉のあや”で約束を反故にする。

時刻は大会の会場に向かう最終バスが発つ数分前。しかし、それでもボイカはあきらめない。彼はコシュマルを苦戦の末に倒し、ついにはアルマを人質にとって逃げようとするズーラブの殺害に至るのだった。

駆けつけた警察によって逮捕・収監されるボイカ。数日後、彼のもとに面会にやってきたアルマは、自らをズーラブの手から解放してくれた感謝と、かつての夫への行為を赦す旨を残していくのだった。

欧州大会には出場すらできずに夢破れたボイカだが、彼はその後、刑務所内のリングにおいて無敗を誇るファイターとして君臨するのだった。

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感想(ネタバレ要素あり)

絶対王者の肩書きは伊達じゃない

(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

※これより先はネタバレ要素を含む感想となります。鑑賞前の方はご注意を。


今どき珍しくも感じられる程にチープで簡素を極めたジャケット。そして自信たっぷりに付けられた「絶対王者」の文字。

真の王者は見てくれなんぞどうでもいいということでしょうか。これをジャケ借りしようとは思いませんが、観た者を圧倒する王者の風格がこの映画のアクションにはあります。

打撃技に寝技、そして関節技…とスコット・アドキンスが繰り出す技から技へのシームレスな移行。アクロバティックな飛び技。

スピード感を保ちつつも、アップを多用した撮影でひとつひとつの技をしっかり見せてくれるので「ふぅ、いいアクション映画を観たな」という満足感がありました。

そして麻袋を砂で満たし、思いっきし殴ったかのようなドッシリとした打撃効果音。これの心地よさといったら、本作をバトル系ASMRにカテゴリしてもいいくらいのレベルでしたよ。

…いや、さすがにそれは盛りすぎたかもですが、本作のアクションシーンは観たかったモノ以上のクオリティ。これは絶対王者の肩書きも伊達じゃありません。

あわよくば1戦目のタイマン、2戦目の1対2の勝利難易度を超える相手を用意してくれると、僕としてもより楽しめたような気はするんですけどね。

いくらボイカにダメージと疲労が蓄積した状態とはいえ、怪力とタフさ一辺倒の巨漢がラスボスではテクニック面で見応えに欠ける。意外とタフでもなかったし。

体幹よくても、信念ブレブレ

まぁ…とはいえ、バトルシーンの構成やキャラ配置の難くらいは目をつぶれます。でも、どうしても引っかかってしまうのが、ボイカ自身の信念のブレ。

自分の強すぎる力によって、人を殺めてしまった。でも、自分には力しかない。この力でもって、悲しませてしまった人を救おう。

そんな動機で未亡人アルマの借金をチャラにすべく、戦いに身を投じていくボイカは脳筋ながらに高潔でした。頼まれたわけではないので、半ば独善的ではありますが。

そうして彼はリンク上でトドメをさすべきタイミングでもふと我に返り、その手を止める。罪の意識が垣間見えますね。

問題なのは最後の最後、なぜズーラブ相手にムキになっちゃうのかですよ。これでもう全てがパー。そういっても過言じゃないですこれは。

ズーラブを追い詰めた時の構図は先のトドメを踏みとどまった時の構図と同じ馬乗り。それを映すアングルも似通っている。

僕はこれを「ボイカの中に罪の意識がよぎった」という表現と受け取りましたが、彼は結局、怒りが先行したのか、冷静に考えてもぶちのめすべき相手だと判断したのか鉄槌を下してしまう。

これまであんなに贖罪にこだわってきたのに、そんな風に「悪人は例外だからヨシ」とする行動を取られては信念にブレを感じてしまうんですよね。

あんなに楽しみにしていた欧州大会も出場すら叶わない。ボイカとしてみればアルマを救えたからハッピーエンドということかもしれませんが、僕としてはアクションの爽快さよりもモヤるラストでしたよ。

…ということで今回はここまでです。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄にまでよろしくお願いしますね。ではでは。

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©2009 FIGHTER PRODUCTIONS, INC

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※本予告は海外版のため、日本語吹替・字幕はありません。
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