ネタバレ&感想!映画『デッドロック 絶対王者ボイカ』その肩書きに恥じないアクションには惚れたけど…

(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

こんにちは、映画ブロガーのとあるです!

 

今回は誤って死なせてしまった対戦相手の妻への贖罪、そして自らの魂の救済のために裏社会の大物と闘う格闘家のバイオレンス・アクション・ストーリー

 

デッドロック 絶対王者ボイカ

 

デッドロック 絶対王者ボイカ

(C)2015 UN4 PRODUCTIONS, INC

 

について、お話します!!

 

僕が観たNetflixでは絶対王者ボイカのみのタイトルで配信されていたこの作品ですが、実は原題をUndisputedとする作品のシリーズ4作目。

 

「何でいきなり4の感想なの?」と思われるかもしれませんが、Netflixにはこれしかなかったんですよねーー(-_-;)

 

元々2で悪役だったボイカが主人公に据えられたのが3からみたいなんですが、3はなんと国内盤が出ておらず、配信もされていないんだとか。

 

ならいっそのことワイルド・スピードシリーズを観たことないのに、いきなりスーパーコンボから観るみたいに「続きモノの中の1作じゃなく1本の映画として楽しんじゃえー!!」と思い、鑑賞に至ったというワケです…w

 

さすがに最初はボイカの信念とかが分からなかったりもしましたが、作品自体がアクション重視な作りをしていたこともあって、最終的にはそこまで気にせず楽しむことが出来たので良かったですね。

 

それではデッドロック 絶対王者ボイカを観た感想、評価を今回もネタバレ有でお届けしていこうと思いますので、よろしくお願いします。

 

「ストーリーのネタバレ、結末が知りたい!」という方には分かりやすい解説もご用意していますので、用途に分けてお読みくださいねー。

 

ではでは、まずは作品情報から…どうぞ!

 

作品情報

主なスタッフ

 

監督:トドール・チャプカノフ

・2008年のTV映画ザ・スネークで映画初監督。珍作と謳われるS.W.A.T.vsデビルの監督でもある。

 

脚本:ボアズ・デヴィッドソンデヴィッド・N・ホワイト

 

製作:アイザック・フロレンティーン(『デッドロック2』『デッドロック3』の監督)、ボアズ・デヴィットソン、ティム・マン/撮影:イワン・ヴァツォフ/編集:アイリット・ラズ/音楽:ステファン・エドワード

 

主なキャスト

 

ユーリ・ボイカ:スコット・アドキンス

ウルヴァリン: X-MEN ZERO(2009)ではライアン・レイノルズのスタントも務めた俳優。柔道、キックボクシングをはじめ多くの武術に心得があり、2019年9月6日より日本でも公開のアクション映画トリプル・スレットにも出演。

 

アルマ:テオドーラ・ドゥーホヴニコヴァ

ズーラブ:アロン・アブトゥブール

 

キリル:ポール・チャヒーディ/ヴィクトル:エミリアン・デ・ファルコ/スラバ:ジュリアン・ヴェルゴフ/コイチェフ:ウラジミール・コレフ/ボリス・タルソフ:トラヤン・ミレノフ/オゼロフ兄弟:ティム・マン、アンドレアス・グエン/イゴール・カジミール:ブラヒム・アチャバッケ/コシュマル:マーティン・フォード

 

予告動画

 

※日本語版の予告動画のURLを貼れなかったので海外版のものとなります。雰囲気だけでも味わっていただけたら幸いですm(_ _)m

 

Boyka: Undisputed 4 Official Trailer #1 (2017) Scott Adkins Action Movie HD

 

ネタバレ、結末

 

※この項は映画デッドロック 絶対王者ボイカのあらすじを結末までネタバレしています。(所要時間:約1分半ほど)

※感想を読みに来たという方は以下のボタンを押してください⇒⇒⇒感想を読む

 


 

ウクライナの違法格闘技場では無敵の強さを誇るものの、過去に犯した罪のために正規試合に出られずにいる男ユーリ・ボイカ。

 

ある日、試合で勝利した彼は夢だった欧州選手権への出場を決めるも、後に対戦相手だったヴィクトルが試合でのダメージを死因に急死したと聞いて落胆。

 

自身の力が及ぼす影響に悩んだ彼は未亡人アルマへの謝罪のため、単独でロシアにある彼女の児童施設兼住宅を訪れます。

 

しかし、そこで分かったのは借金のあるアルマが夜間、ズーラブ率いるギャングに格闘場での強制労働を強いられている事実。

 

後にアルマへの謝罪を叶えたものの、ファイトマネーの受け取りすら拒否されたボイカは「贖罪のために出来ることはないか」と考えると、

 

ズーラブ相手に直談判を行って、“3試合に出場してチャンピオンを撃破出来たら、アルマの借金をチャラにする”という約束をもぎ取りました。

 

他人の命を奪ってしまった力で戦い、彼女の危機を救う…これが彼が考え出した贖罪の答えなのでした。

 

欧州選手権まで日もないため、1戦目のボリス・タルソフ、2戦目のオロゼフ兄弟と隔日で戦い、勝利を重ねていくボイカ。

 

そんな彼に最初は反目していたアルマも身を粉にして戦う姿を間近で見て、次第に心を溶かしていきます。

 

しかし、このままでは儲け損ねると踏んだズーラブはボイカが3戦目の相手イゴールを倒した夜に狡猾な手段に打って出ました。

 

なんと彼は自身の息のかかる警察高官コイチェフに服役中の怪力男コシュマルを出所させると、「約束は3試合に出場してチャンピオンの撃破する…だろ?」とボイカにけしかけできたのです。

 

この時の時刻は既に夜の9時半過ぎ。欧州選手権の会場に向かうバスの最終運行が目前に迫る時間でした。

 

それでもボイカは1週間死線をくぐり続けてボロボロの体を奮起させ、そして夢をかなぐり捨ててまでアルマのために戦うことを決意。

 

幾度となくKO寸前になりながらも、飛び技、関節技と多彩な攻撃を繰り出して戦ったボイカは苦戦の末に勝利を収め、アルマを人質に取り退散するズーラブを殺害するのでした。

 

しかし、ボイカには既に戦う余力はありません。彼は駆けつけた警察に抵抗することなく逮捕され、傍に来たアルマに許しを乞いながら連行されていきました。

 

半年後、夢だった選手権への出場も叶わずに刑務所に収監されたボイカのもとをアルマが面会に訪れます。

 

面会室のガラス越しに話しかけるアルマが口にしたのは、ズーラブの悪業から解放してくれた感謝とヴィクトルの死に対する許しでした。

 

それを聞いて一言「ありがとう」と言うボイカ。彼は今、刑務所内で黙認されている格闘場のリングで戦いの日々を送っています。

 

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感想

“絶対王者”の肩書きは伊達じゃねぇ!

 

今どき珍しくも感じられる程にチープで簡素を極めたジャケット。そして自信たっぷりに付けられた“絶対王者”の文字…。

 

本編を観る前の僕なら「コッテコテのB級映画だなww」と一笑に付していたであろう本作デッドロック 絶対王者ボイカですが、本編を観終わった後の僕はこう思いました。

 

ボイカよ…“絶対王者”の肩書きは伊達じゃねぇな……と。

 

ストーリー自体はごくごく普通の、アクション映画には何編とあるような内容。しかし、それを補って余りあるボイカ役スコット・アドキンスのアクションシーンがたまらなく良かったんですよねー!

 

デッドロック2デッドロック3の監督を務めたアイザック・フロレンティーンと言えば、アクション映画にそこまで造詣が深くない自分でも知っている有名な人物。

 

アントニオ・バンデラスを主演に迎えた監督作リベンジャー-復讐者-(配信では『ベンジェンス-復讐の自省録-』)を以前鑑賞した際には、

 

アクション俳優として飛び抜けた才や技術がある訳では無い上に結構年齢も重ねてきた彼を用いながらも、無骨でカッコいい格闘シーンを展開していたので好感を持っています。

 

そんなアイザックが本作では製作に回り、S.W.A.T.vsデビルなどの胡散臭い映画(それはそれで観てみたいけど…)ばかり監督しているトドール・チャプカノフにバトンタッチしたみたいなので少しばかり心配していたんですが…杞憂でした。

 

恐らく監督とは名ばかりで、アクション指導のティム・マンがオロゼフ兄弟の片割れとしても出演しているように、製作として名を連ねてる人物たち側に実質的な発言権があったんじゃないかな?

 

打撃技に寝技、飛び技、関節技…とスコット・アドキンスの繰り出す技から技へのシームレスな移行はスピーディ且つ重厚で、アップを多用した撮影方法も迫力満点。

 

まるで麻袋を砂で満たして思いっきり殴ったかのような、ドッシリとした打撃効果音が耳に心地よくも感じられました。

 

格闘スタイルについてはスミマセン…勉強途中で詳しくないのですが、アクロバティックなMMAファイトがテンポよく散りばめられていた印象ですね。

 

そして僕が最もこのボイカというキャラを“絶対王者”であると認めざるを得なくなったのが、彼が作中でリスキー過ぎる試合を次々こなしていく姿。これにあります。

 

夢である欧州選手権への出場と未亡人アルマへの贖罪の兼ね合いを考えて、悪役であるズーラブに「隔日で試合に出るからアルマの借金をチャラに」と提案するボイカ。

 

これまでの試合シーンでも彼の強さは示されているし、ストーリー上、変なところでヤラれることはないと分かるけど、

 

それでもそんな提案、鑑賞者としては「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」グラップラー刃牙のモブみたいな思いを抱いて観てしまうでしょw

 

それをね…そんな無理ゲーすらもこの男は超えていくんです。傷だらけの、ボロボロズッタズタになりながらも…。

 

スコット・アドキンスの技術に裏打ちされたこのボイカというキャラは一体どこまで義理堅く、男臭いんだ…と惚れ惚れしてしまった僕は、単なる“王者”ではない、“絶対王者”としての姿をそこに見てしまったんですねー。

 

若干、対戦する相手にスター性がないというか、ラスボスとして描かれたマーティン・フォード演じるコシュマルにしてもパワー系の強敵って域を出ていないように思えるのが残念ですが、

 

本作デッドロック 絶対王者ボイカはその邦題に恥じないアクションシーンと激アツな展開だけでも80点はあげられる作品だったように思いました。

 

贖罪がテーマの物語だけど…

 

アクションシーンには大大大満足な僕ですが、前項の初めの方でも言及した通り、脚本の平凡さはひしひしと感じています。

 

見応えのあるアクションはそんな作品の味付けに大きな役割を担っていましたが、もうひとつ、物語はボイカの“贖罪”というテーマを持って進んでいました。

 

ところがこっちはイマイチ共感できない。中盤まではまだしも、問題はラストでの行動でしょう。

 

強力過ぎる力によって他人の命を奪ったボイカは悩み、考え、その力で今度はアルマを救う道を見出す。

 

ボイカにとって力とは長年抱いた夢への鍵となるものであり、同時に憎むべき対象でもある。唯一、持ち合わせているその力で状況を解決するというのは、彼なりの泥臭くも真の通った贖罪の方法ですね。シンプルに惚れます。

 

鑑賞者としてはそんな方法で傷つきながらも戦うボイカの様子を見て、“絶対王者”として1歩成長した彼の風格を感じながら、物語はクライマックスへ…という流れを期待したんですけど、

 

な~んでズーラブ相手にムキになっちゃったんでしょうかね…。

 

奇遇にもズーラブと相対する時の構図はロシアに渡ってからの最初の試合、ボリス・タルソフ戦と同じく、ボイカが相手に馬乗りになる構図。アングルも似通っています。

 

ボリス相手には仕留めのワンパンチを踏み留まることで力が及ぼす影響を考えたボイカの罪の意識が見られたのに、ここにきて急に怒りが先行して我を忘れているように僕は見えました。

 

ここでハッと気づいて、手を止める。そんな描写が欲しかったなーと思いましたね。せめてやるにしても一瞬の動揺が欲しい。こんな風に潔く悪人はヨシとする行動を取られてはこれまでに貫き通してきた信念のブレみたいなものを感じてしまう…。

 

仮にズーラブに子どもがいたらどうするんだい?また贖罪に出向くのかい?そもそも格闘家としてのメンタルの不安定さが目立ちますがそれは置いといて、最後の最後がほんとうに惜しい作品だったように思いましたねー…。

 

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評価、まとめ

 

ストーリー的にはよくあるものなんだけども、アクションのエンターテイメント性が高過ぎて鑑賞後には非常に高い満足感を得られたこの映画。

 

悪人顔がいやらしいズーラブはまだいいとしても対戦相手にキャラとしての魅力が少なかったり、ボイカ自身の信念のブレ(共感できなかっただけか?)みたいなものを感じてゲンナリもしましたが、

 

「国内版ないらしいけど3も輸入して観ちゃおうかな…いや、1から観てみるか!」と4である本作を観てからでも今までの総ざらいをしてみたくなっちゃいました。

 

ということで本作デッドロック 絶対王者ボイカの評価を点数にして表すならば~…

 

とある
とある

82点!!

 

といったところでしょうか??

 

あ、そうそう。このシリーズ、文中でも言及したアイザック・フロレンティーン監督のもとTVドラマ化も企画されているそうで…。日本公開はまだまだ先…というかあるのか分からないけど観てみたいなぁ…。

 

今回はこの辺で。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは。

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