ゴッホのタッチで動く!喋る!『ゴッホ~最期の手紙~』を観た!感想批評(ネタバレ無)

 

こんにちは!とあるです!

 

今回、お話しする映画は、

 

ゴッホ~最期の手紙~

 

(C)Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.

 

です!!!

 

本作はあのフィンセント・ファン・ゴッホの絵画のタッチをマスターした125名の画家たちが、俳優の演じた実写映像をもとに約6万5000枚にも及ぶ油絵が描かれアニメーション化されたアートサスペンスです。

 

この映画は予告動画を観て知ったのですが、ゴッホの絵が動くというだけで観ようと決めましたねw

 

ストーリー

 

 

郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、父の友人で自殺した画家のゴッホが弟テオに宛てた手紙を託される。

テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、その過程でなぜゴッホは自殺したのか、その疑問が募っていくが……。

 

映画.comより

 

予告動画

 

映画『ゴッホ ~最期の手紙~』日本版予告編

 

人物紹介

 

アルマン・ルーランダグラス・ブース〕
(吹き替え:山田孝之)

郵便配達人ジョセフ・ルーランの息子で今作の主人公
父からゴッホの手紙を託され旅に出る。


郵便配達人ジョセフ・ルーラン〔クリス・オダウド〕
(吹き替え:イッセー尾形)

アルル(ゴッホがオーヴェールに移住する前に住んでいた土地)の郵便配達人。
主人公アルマンの父で、ゴッホの手紙を託す。


フィンセント・ファン・ゴッホ〔ロベルト・グラチーク〕
(吹き替え:三宅健太)

オランダ人画家。
アルルからオーヴェールに移り住んで二か月後、37歳で自分の腹を撃って、謎の死を遂げた。
物語が始まった時点で既に故人であるため、回想シーンとしての登場となる。


アドリアーヌ・ラヴー〔エレノア・トムリンソン〕
(吹き替え:冬馬由美)

ゴッホが最後に逗留していた宿の娘。


ポール・ガシェ〔ジェローム・フリン〕
(吹き替え:村治学)

オーヴェールに住む精神科の医師。
絵画愛好家であり、ゴッホとも仲良くしていた。


マルグリット・ガシェ〔シアーシャ・ローナン〕
(吹き替え:伊藤かな恵)

ガシェ医師の娘。
ゴッホとは特別な関係にあった?


ルイーズ・シュヴァリエ〔ヘレン・マックロリー〕
(吹き替え:幸田直子)

ガシェ医師の家で働く家政婦。
ゴッホを「邪悪な人」と嫌悪する。


貸しボート屋〔エイダン・ターナー〕
(吹き替え:丸山壮史)

オワーズ川でボートを貸している男。
ゴッホがよく訪れていた。


タンギー爺さん〔ジョン・セッションズ〕
(吹き替え:鈴木清信)

ゴッホ兄弟と親交のあったパリの画材商。

 

感想&レビュー

圧倒的ゴッホ!!!!!

 

ゴッホ~最期の手紙がこのようなおおがかりなプロジェクトになった背景には、ゴッホが弟のテオに宛てた最期の手紙に書いてある、

 

「我々は自分たちの絵にしか語らせることはできないのだ。」

 

という文章の存在があり、それならば彼の絵に語らせるべきではないか?というゴッホへの敬意から生まれたのが、全編ゴッホタッチでのアニメーション化なのだそう。

 

それにしても、その案に乗った画家の皆さんの熱意には驚かされますね…!

 

まず本編が始まるとすぐに夜空が映し出されるのですが、この夜空がゴッホの有名な作品「星月夜」で描かれている夜空なんです。

 

ぼんやりとした月明かりの表現や、渦巻きのように描かれた雲は彼独特のタッチであって、それを冒頭に持ってくることによって、観ている側をぐっとこの世界観に引き込むことに成功しているように思いますね。

 

すごいのはもちろん冒頭だけではないです。

 

観ようと思った方は、本編中のどんなシーンでもいいです。

一時停止ボタンを押してみてください。

その瞬間、そのワンシーンワンシーンがゴッホの名画に変わりますよ。

 

ゴッホは既に亡くなってはいますが、今もなお描き続けているような、新しい作品を見ているような感覚すら持ちます。

 

実際のシーンとリンクした名画の数々

 

予告動画や人物紹介に載せた画像を見ていただけるとわかると思いますが、実際にゴッホが世に送り出した作品が、本編ではほかにも各所に出てくるのです。

 

元からゴッホの作品を知っている人が見ると「おっ」と思えるやり方ですし、知らない人でもあとから調べると、その再現率の高さに驚くことと思います。

 

知っている人も知らない人も楽しめる工夫がなされていていいなと思いましたね。

 

アートサスペンス

 

前項では映像の点で評価しましたが、本作品はアートサスペンスとなっているので、その点の感想批評も述べていきましょう。

 

作品に出てくる人物はそれぞれ狂気の天才画家と呼ばれるゴッホに対して違った感情を持っています。

それによりある人は天才、ある人は狂人、あるものは孤独な人物と、捉える人物像も違います。

 

人は誰でも多面性を持っているといえると思います。

そうは思わなくても実際、仲のいい優しい友人がほかの友人からの評価は何故か悪い、ということはありませんか?

それは友人に対して周りが一部分しか見ていないからでもあり、自分もそうであることによります。

 

主人公のアルマンゴッホの手紙を届けに回る途中で、様々な人からゴッホの人物像や死の真相を見聞きします。

ある人は偏った見方で、ある人は事実の一部分を全体の事実として評価するため、アルマンや観ている自分たち側からするとなにが真相なんだろうと思うんですね。

 

その点がサスペンスとしてよかったなと思います。

 

進行が…うーん。

 

物語は基本アルマンがいろんな人に聞いて回ることで進むのですが、これには何かおつかいを繰り返しているような感覚を持ちました。

 

ある人のもとに行っては違う人の話を聞き、その人のもとに行っては…という展開は単調かなと。

 

最後に

ゴッホについて名前は知っているけれど、その生涯についてや人物としての評価は意外と知らないという人も多いのではないでしょうか?
実は自分もそうでした…w

 

ゴッホは好色家、狂人、天才、怠け者、探求者といった様々なレッテルを貼られることの多い人物なようですね。

いい評価をされることもあるようですが、全体としては耳切り事件などいろいろな事件も起こしていることから、狂気の面がピックアップされることが多いようです。本作はゴッホのうちなる人間性や美しさ、優しさにピントを当てた作品となっているため、また違った彼の姿が観られると思います。

 

狂気の天才画家ゴッホの生涯や人物像、死の真相を新たな視点から描いたこの映画、観終わった後は一つの感動と共に、きっと、ゴッホについてもっと深く知りたい!と思うのではないでしょうか。

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