ネタバレ&感想!映画『キラーメイズ』謎のダンボール迷宮を抜け出せ!

(C)Dave Made An LLC. All Rights Reserved.

こんにちは、とあるです!

 

今回は2017年のシッチェス映画祭において、ニュービジョン・ワン/プラス部門最優秀作品賞を受賞したホラーファンタジー作品、

 

キラー・メイズ

 

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についてお話ししていきます!

 

日本では「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2018」というイベントで、ヒューマントラストシネマ渋谷などの3つの映画館のみの上映となっていた本作ですが、

 

2019年3月6日よりDVDの発売/レンタルやデジタル配信が始まったようなので、さっそく観てみることにしました!

 

ストーリー

 

 

冴えない芸術家デイブは、積もり積もったストレスを晴らすべく、自宅内にダンボールの迷路を作りはじめる。

その迷路は、いつしか彼の空想した罠やモンスターがうごめく大迷宮となっていき……。

 

映画.comより

 

予告動画

 

映画『キラー・メイズ』予告編

 

スタッフ・キャスト

主なスタッフ

 

監督、脚本:ビル・ワッターソン

原案、脚本:スティーブン・シアーズ

製作:ジョン・チャールズ・メイヤー

撮影:ジョン・ボール

美術:ジョン・サマー、トリシャ・ガム

 

主なキャスト

 

アニー:ミーラ・ロフィット・カンブハニ

デイブ:ニック・スーン

ゴードン:アダム・ブッシュ

ハリー:ジェームズ・アーバニアク

ジェーン:カーステン・バングスネス

 

※太字=役名、細字=俳優名。

 

あらすじ、ネタバレ

 

※この項を飛ばして感想を読みたいという方は、

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感想を読む

 


 

旅行を終えて家に帰ってきたアニーは、リビングに作られたダンボールハウスを目にしてビックリ。

 

どうやらそこにはアニーの彼氏デイブが入っているようなのですが、彼はこの作品の製作途中に出られなくなってしまったそう。馬鹿馬鹿しい話ではありますが、どうやら本当のことのようでした。

 

アニーは友人のゴードン、レナードを呼んで解決策を講じますが、これでは埒が明かないと考え、彼ら、そしてレナードの連れてきたビデオの撮影クルーと共にダンボールハウスの中へデイブの救出に向かうのでした。

 

トランプで作られた廊下や、まるで遺跡のような作りの部屋を抜けて、デイブの行方を探すアニーたち。しかし彼女たちはそこで予期せぬ事態に見舞われます。

 

なんと話を聞いて興味を持ち、この場にやってきていた野次馬のブリンやグレッグが仕掛けられた罠にはまって命を落とし、侵入者を阻むミノタウロスまでもが彼女たちの前に現れたのです。

 

機転を利かせたアニーが持っていたカッターで壁を切ると、その壁の向こうに続いていた廊下でデイブとの奇跡的な合流に成功。ミノタウロスも撒くことが出来ました。

 

デイブも見つかり、あとはここを脱出するだけ。そう簡単にいけばいいのですが、デイブはそれは容易でないと言います。

 

その理由はこのダンボールハウスもとい迷宮が何らかの力によって生きており、今もなお内部で広がり続けているから。

 

そしてその活動の源、人間で言うところの心臓を作っていないために止める術がないから。

 

彼は自らの製作物が他人に壊されることを恐れていたのでした。壊されるくらいなら作らなければいいと考えていたのです。

 

しかし皆が脱出するためには製作者であるデイブ自らが迷宮の中心部に心臓を作り、それを破壊する必要があります。デイブは自分のわがままのために皆の命を奪う訳にはいかないと、迷宮の破壊を決意しました。

 

中心部に向かう道中では後を尾けてきたミノタウロス、死んだはずのブリンに化けた魔物が行方を阻むものの、ゴードンや撮影クルーの面々が協力して敵を引き付け、その間にデイブとアニーが心臓の作成、破壊に成功。

 

迷宮は崩壊を遂げました。

 

デイブたちは崩れて山積みとなった段ボールの中から這い出しますが、残念ながら迷宮の中で死んでしまったブリンたちは元には戻りません。

 

沈痛な思いを抱えながら散乱した段ボールの残骸を拾い始めるデイブ。アニーたちもそれに加わります。

 

デイブはそれを持ってアニーと共に近所のゴミ捨て場へと向かうと、自らの夢の残骸とも言うべきそのダンボールを捨て、また家へと戻っていくのでした。

 

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感想

クリエイティブ精神溢れる作品

 

本作に出てくるセットや小道具のほとんどはダンボールなどの廃材。

 

冒頭でリビングに置かれているダンボールハウスのようなものなら自分でも何とか作れそうな気はしますが、中盤に出てくるデカい顔のように規模の大きいものや、ミノタウロスの頭部のような精巧なものは別!

 

一体作るのにどれほどの労力と時間をかけたんだろうと不思議に思います。

 

自分は今、大学で幼児教育を専攻しており、そこでは「身近な廃材を用いた製作遊び」を研究していくことがあるので少し分かるんですが、

 

これ、マジで大変ですよ(-_-;)

 

ダンボールなんかは大掛かりなものを作ろうとするとかなりの力がいるし、「ここで折ろう!」って決めてもその通りにはなかなか折れない(繊維の向きもあるけど)

 

逆に細かい装飾などを作ろうとすると、すぐに素材が傷んで破れちゃう。

 

なかなか扱いにくい素材なんです。

 

そんなダンボールをこんなに…労力もすごいけど、プロの技術も光る作品ですね。数秒のシーンのために丹精込めて作り上げる。どの映画でも当たり前のことかもしれませんが、本作で改めてその凄さを痛感しました。

 

そのクリエイティブ精神に脱帽です。

 

出オチ対策もバッチリ

 

でもやっぱり「セットをダンボールで作ったよ!」ってことぐらいじゃ~、映画を最後まで楽しむことはできませんよね?

 

そう、イロモノ映画にありがちな出オチ状態に陥ってしまいます。

 

しかし本作にはそんな出オチに陥らないよう、主人公たちが入り込む迷宮には様々なギミックが仕掛けられていました。

 

例えば、遠近法を使った錯覚や

 

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主人公たちが皆パペットになってしまうシーンなど。

 

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正直、低予算映画なので迫力にこそ欠けてしまうのですが、最後まで観ている側を楽しませようという思いがヒシヒシと伝わってくる作品に仕上がっていました。

 

やめる決断も勇気である

 

作中での主人公デイブは芸術家でありながら30代になっても芽が出ず、製作意欲も中途半端な人物として描かれています。

 

そんな彼が初めて熱をもって没頭したのがこの迷宮づくり。その強い思いは迷宮に命を吹き込み、内部で謎の増築を進めてしまっているほど…w

 

しかしそんな彼、迷宮の中心部については製作していなかったようで、そこには迷宮を皆に壊されたくないという思いや、ずっとこの生活を続けていたいという思いがあったことが本編で語られています。

 

そう考えると内部で複雑化していく迷宮とはデイブを現実から遠ざける殻であり、その中から出られなくなった彼は塞ぎこんでしまっている状態だと言えるのではないでしょうか。

 

救出に来たアニーたちを襲うミノタウロスはその醜い姿や疎まれた存在であることから、いわゆるヒモとして社会的に冷たい目を浴びているデイブの防衛機制だとも考えられますよね。

 

きっとデイブは自分の好きな芸術を続けながら、アニーを幸せにしたい…そういう気持ちがあったはずです。しかし、それほどの器用さは持ち合わせていなかった。

 

ラストシーンで崩壊したダンボールの山をゴミ捨て場に捨てるデイブの、どこか晴れやかな表情。彼は夢を「諦める」という判断をしたわけですが、それは今までの「逃げ」ではなく、勇気ある「選択」なのです。

 

何も成し遂げてはいないけれど、デイブは人生の再スタートを確かに切った。本作にはイロモノ映画として括るには惜しいくらいに、物語のテーマがしっかりと描かれている映画に仕上がっているように思えてなりません。

 

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評価

 

ダンボールなどの素材を使ってセットを作り上げ、なおかつそれを演出にも用いているというクリエイティブ精神溢れる映画作りや、出オチとして片づけられそうな題材をそうさせないよう懸命に取り組んでいるのが観て伺えるものの、

 

ごく狭い範囲でのストーリーであることや絵的な迫力のパワー不足、設定における疑問点を感じてしまう本作。

 

点数としては、

 

とある
とある

67点!!

 

といったところでしょうか。

 

観たことないけど気になった!て方はTSUTAYAやGEOなどのレンタルDVDショップ、またはdTVやAmazonビデオなどの配信サービスでも扱っているようなので是非観てみてくださいね~!!

 

ではでは。

コメント

  1. Kamoko より:

    この映画、面白そうですねー
    気になります(^_^)

    ダンボールの世界を作り出すなんて、新しい試みですねぇ。

    大学で幼児教育を専攻してるというところに一番ビックリしました(笑)

    • とある より:

      コメントありがとうございます!
      ほどよいB級として十分に楽しめましたよ~(^o^)
      大学の話はTwitterでも少ししかしてないので知らない人が多そうですね。イメージと違いましたか?w