ネタバレ&感想!映画『スマホ拾っただけなのに』は単なるパクリ映画にあらず。

ネタバレ&感想!映画『スマホ拾っただけなのに』は単なるパクリ映画にあらず。 photo 0

こんにちは、とあるです!

 

今回は“あるスマホ”を偶然拾ってしまった若者たちが体験した、想像を絶するような恐怖を描いたスマホラー作品、

 

スマホ拾っただけなのに

 

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についてお話しします!!

 

おや、なんか見たことあるぞ…と思った方はきっと北川景子主演の映画『スマホを落としただけなのに』を知っている方でしょう。

 

(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会

 

そうです。本作スマホ拾っただけなのにはこの作品のタイトルをもじったパクリ映画なんですね~。

 

ちなみにDVDのレンタル開始日は2作とも同じ2019年4月17日なんですけど、自分は“落とした”の方を観たことがなかったので本作を鑑賞するために観てみました!w

 

『スマホを落としただけなのに』の方については北川景子演じる主人公“稲葉麻美”と下の名前の読みが同じで、彼氏役の田中圭に「あさみん」と呼ばれたことにキュンと来ているasamiさんや、

 

スマホを落としただけなのに【ネタバレあり感想】落としたのもヤバいけど、主人公の秘密がもっとヤバかった!!
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cinema520.com

asamiさんの『スマホを落としただけなのに』記事はこちら

 

少しの時間“スマホを置いておいただけなのに”、一瞬のうちに盗まれてしまった経験を持つモンキーさんなど、

 

モンキーさんの『スマホを落としただけなのに』記事はこちら

 

自分自身よく拝読させていただいている映画ブログのブロガーさんたちが詳しくお話ししていますので是非読んでみてください!丸投げした訳ではありませんよ!

 

…にしてもスマホ拾っただけなのにって絶妙に歯切れの悪いタイトル名ですよね~。なけなしのオリジナル感をひねり出すために犠牲となった「を」が可哀想に思えてくるしww

 

まぁ、そんなことは置いておいて今回も作品情報からお話ししていこうとは思いますが、「ネタバレや感想だけを読みたい!」という方は目次を押すと任意の場所に移動しますので活用してみてくださいね。

 

この記事の目次

  1. 作品情報
    1. 主なスタッフ
    2. 主なキャスト
    3. 予告動画
  2. あらすじ、ネタバレ
  3. 感想
    1. パクリであってパクリでない?
    2. 驚きの二段構えにゾクッ!
    3. 映画好きのための小ネタも充実
  4. 評価、まとめ

作品情報

 

制作年:2019年

製作国:日本

上映時間:76分

⇒⇒公式サイトはコチラ

 

主なスタッフ

 

監督、脚本、編集:中元雄(『デットコップ』、『一文字拳 序章 -最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い-』)

 

主なキャスト

 

サイトー:齊藤友暁

スズキ:茶谷優太

アオヤマ:キャッチャー中澤

ユウカ:富手麻妙(『娼年』、『ANTIPORNO』)

 

古川慎/美谷和枝/神田美優/ウメモトジンギ/安田ユウ/大迫茂雄/向後桃

 

※太字=役名、細字=俳優名。括弧内は主な出演作。

 

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予告動画

 

 

あらすじ、ネタバレ

 

※このあらすじやネタバレの項は約2分ほどで読むことが出来ます。

 

ある町に旅行に来たサイトー、アオヤマ、スズキの3人は、道で拾ったスマホを巡って持ち主だという女性ユウカと知り合い、なりゆきで行動を共にします。

 

若く美しい彼女との旅行を満喫するサイトーたちですが、乗っていた車の故障のために付近の民家に立ち寄ったことで、その幸せな時間は終わりを迎えてしまうことに。そこに住む老夫婦はサイトーたちを強盗だと思い込み、襲いかかってきたのです。

 

骨壷から“何か”を貪り食う婆さんに、体液を吐き出しつつチェーンソーを振り回す爺さん。どう見ても狂っている彼らにアオヤマやスズキらが殺され、たまたま家を訪れた若い女性もが家の中に拉致されていきます。

 

しかし最後にサイトーが捕まってしまった時、何故か死んだはずのアオヤマたちや若い女性が彼のもとに現れ、老夫婦とサイトーたち、若い女性の全員が一同に会しました。

 

一体何が起きているのか…状況を整理してみた彼らは互いに抱いていた誤解に気づくのでした。

 

爺さんが血塗れなのは猪を解体していたためで、嘔吐していたのは腐ったジュースを飲んだから。婆さんが食べていたのは遺骨ではなくお菓子だし、拉致されたように見えた若い女性は帰省した老夫婦の孫で匿われただけ。

 

アオヤマやスズキが死んだように見えたのも単なる偶然が重なっただけで、サイトーたちはもちろん強盗ではないし、老夫婦たちも狂人ではなかったのてす。

 

過ちに気づいた老夫婦らは今までの無礼を詫びようとサイトーたちを夕食会に招き、寝床まで用意してくれました。先日、好きな人にLINEで告白してフラれていたサイトーも、会話の中で爺さんに励まされて元気を取り戻します。

 

しかし楽しい夕食会が終わって皆が寝静まった深夜、その人とのトーク画面をぼーっと眺めていた彼は、ユウカが見知らぬ男2人を引き連れて老夫婦をいたぶり、彼らの金を得ようする瞬間を目撃してしまうのでした。

 

慌ててユウカのスマホを盗み見たサイトーは彼女が所有者を騙った偽物であることに気づき、叩き起こしたスズキやアオヤマと立ち向かいます。

 

普段は意気地のない2人もこの時ばかりは奮闘を見せ、サイトーはユウカに手首を切られる大怪我を負わされながら警察に通報。

 

その後、ユウカたちは同地で犯行を重ねていた強盗グループだと分かり、やってきた警察に逮捕されていくのでした。

 

こうして奇妙な旅は終わりを迎え、3人はそれぞれの家に戻ります。サイトーも扉の前にやってきましたが、そこは自宅ではなく片思いの女性の家。

 

インターホンを押し、出てきた彼女ににっこりとほほ笑むサイトーは自らの思いを直接伝えるのでした。

 

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感想

パクリであってパクリでない?

 

『スマホ拾っただけなのに』…?

 

落とした側の災難は分かるけど、拾った側が見舞われる災難って何だろう?パクリ映画っぽいけど、どんなパクリ要素が詰め込まれているんだろう?

 

自分は本作を手に取る時にそこのところが気になっていて、実は結構ワクワクしていました。

 

ですがまぁ始まってみると、スマホ拾ったからというか、主人公たちが欲張ったからというか…拾った側の災難なんて自業自得なものばかりだし、

 

パクリ要素もタイトルに乗っかかっただけで内容的に似せるつもりは全くないことが分かってビックリ!

 

『スマホ拾っただけなのに』とかいう被害者ヅラなタイトルが、妙にこがさしく思えてきてクスッとしてしまいましたww

 

ということでパクリなのはタイトルだけで中身は一切絡んでいません!パクリであってパクリでないというのはそういうことです!w

 

オリジナルとの絡みも期待していた自分としては少し残念なところではありましたが、これによりオリジナル、パクリのしがらみを抜きに一本の映画として楽しめたのも事実。

 

そういう視点で観たところ、本作には構成の妙があるように感じたので、次の項ではその部分に触れてお話ししていきますね。

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驚きの二段構えにゾクッ!

 

物語の脚本は三幕構成などといって、かなり平たくいえば起承転結の「起」が第一幕「承」が第二幕「転、結」が第三幕に当たるような構成で作られていることが多いです。

 

一見ぶっ飛んでるように見える『スマホ拾っただけなのに』でもそれは同じで、主人公たちとユウカとの出会いや、民家で起きた事件の顛末などは、三幕構成の黄金比、1:2:1の割合もその通りに描かれていました。

 

しかし本作には、もう1つの第三幕ともいえるユウカの本性に迫ったストーリーがクライマックスに用意されていたんですね。

 

本編の収録時間は76分と短かったこともあり、自分は「民家の事件のネタバレとその後のストーリーを描いて終わりかなぁ…」なんてタカをくくっていたのですが、そこでまさかまさかの二段構え

 

単にそのこと自体にビックリしたのもありますが、民家で起きたジジババとのバトルパートをホラー喜劇として描き、

 

ユウカの本性が分かるラストパートを、鑑賞者の目から外れかけていた「スマホ」というアイテムに今一度ピントを当て直したサスペンスとして描いていたところにゾクゾクッとさせられました。

 

正直、ジジババのパートはあの『カメラを止めるな!』何倍にも希釈したかのようなベタ過ぎる展開のオンパレード。

 

でもだからこそ、後から来るユウカのパートがピリッと効いてくるんですね。落差というか振り幅というか…構成の妙が光る、クールな作品でした。

 

ただのパクリ映画ではないんだぞ!ってことを見せつけてくれましたね!

 

映画好きのための小ネタも充実

 

普段からこういうマイナー作品を観る方って、人気俳優やらの起用とかに興味のそそられないような、ちょっとコアなタイプの映画好きという印象が自分の中にはあるのですが、

 

『スマホ拾っただけなのに』にはそんな映画好きにウケがいいであろう、クスッと笑える映画の小ネタが充実していたような印象を持ちました。

 

と言っても映画オタクな主人公3人組が駄弁ってる、くっだらない映画ネタではあるのですが、

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あの映画のキャラクターどっちの手が武器でしたでしょうクイズとか、本編には全く関係のない会話にちょっと興味そそられるような小ネタが挟まれているから面白い。

 

自分でも全てのネタを理解することは出来なかったですが、もし本作を観た後でこのブログに辿り着かれた方がいらしたら、「あそこがこうで面白かった~」などコメント欄で教えてくださると嬉しいです。

 

なお自分は下品なネタが大好物なので、腹痛によってトイレに行ったスズキが帰ってきた時に放った言葉、

 

「ケツから『物体X』が飛び出すとこだったぜ!」

 

が1番吹きました。最後の最後に汚いお話しでごめんなさいね~ww

 

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評価、まとめ

 

タイトル名こそパクリ映画としてのいかがわしさ、低品質さをプンプン香らせるものとなってはいるけど、中身は全くの別物。

 

ベタ展開だらけのB級ホラー喜劇である前半に対して、後半はスマホを用いたトリックが特徴的なサスペンスになっているという二段構えの構成には正直驚かされました!

 

パクリ映画に対する偏見の目が自然とハードルを下げさせたのか、本作はそれをヒョイと飛び越えてくれましたねww(ズルだとかは言わないの)

 

ということで点数で評価するならば~…

 

とある

79点!!

といったところでしょうか?

 

今回お話ししたスマホ拾っただけなのに2019年4月17日よりTSUTAYAGEOなどのレンタルDVDショップ、またはU-NEXTビデオマーケットなどの配信サービスで取り扱い中。気になった方はぜひ観てみてください。

 

それでは今回はこの辺で。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは!

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