こんにちは、とあるです!
今回は1974年に公開された『狼よさらば』のリメイクで、ブルース・ウィリス主演の映画、
『デス・ウィッシュ』
(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
についてお話しします!
自分は今作を観るためにオリジナル版である『狼よさらば』もレンタルして観てみました。そちらの感想も当ブログで書いておりますので、今作を観た人もまだ観ていないという人もぜひチェックしてみてください!
ちなみに本作は2019年3月20日より全国のレンタルショップ店でレンタルを開始していますし、U-NEXT、ビデオマーケットなどの動画配信サービスでも視聴できるので、まだ観てない方は観てみてくださいね!
ではでは詳しいネタバレや評価の前に、まずは作品情報からどうぞ!
この記事の目次
- 作品情報
- 主なスタッフ
- 主なキャスト
- 予告動画
- あらすじ、ネタバレ
- 感想&レビュー
- 開発技師と外科医
- 目的の違いから来る感じ方の違い
- 最強の通信教育生
- 精神状態
- 評価
作品情報
原題:『Death Wish』
製作年:2018年 製作国:アメリカ
配給:ショウゲート 上映時間:107分
映倫区分:R15+
主なスタッフ
監督:イーライ・ロス(『ホステル』、『グリーン・インフェルノ』)
製作:ロジャー・バーンバウム
製作総指揮:イロナ・ハーツバーグ
脚本:ジョー・カーナハン
主なキャスト
ポール・カージー:ブルース・ウィリス(『ダイ・ハード』シリーズ、『アルマゲドン』
ルーシー・カージー:エリザベス・シュー(『インビジブル(2000)』、『ピラニア3D』)
ノックス:ボー・ナップ(『サウスポー』、『ナイスガイズ!』
ジョーダン・カージー:カミラ・モローネ
フランク・カージー:ビンセント・ドノフリオ
レインズ刑事:ディーン・ノリス ジャクソン刑事:キンバリー・エリス
※太字=役名、細字=俳優名。括弧内は主な出演作。
予告動画
あらすじ、ネタバレ
※この項を飛ばして感想&レビューが読みたいという方は、
下のボタンを押してください。
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感想&レビューを読む
犯罪で溢れかえった街シカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージーは、自身の誕生日と娘の大学の合格祝いを兼ねたパーティを家族で企画していました。
しかし当日、病院から人手不足を理由に出勤を要請されると、彼は仕方なく出勤することに。

病院に着いたポールはいつもの様に手術を行いますが、流れてきた救急無線から妻と娘と全く同じ年齢の2人の女性が搬送されてくることを知って胸がざわつきます。
ポールは手術室から出て患者が搬送されたという部屋へ向かうと、そこで妻ルーシーの遺体を見つけるのでした。
ポールが仕事に向かったあと、家には強盗が押し入り、金品を奪っていったのです。その際、抗ったルーシーは死亡。娘ジョーダンは頭を打ち昏睡状態となってしまいました。
憔悴したポールですが妻の葬儀を執り行います。参列していた義父は帰り道を車で送ってくれました。
車内ではルーシーの話などを悲しげに話す義父でしたが、道中で自身の土地に踏み入る密猟者を見つけた際には迷いなく銃を放ってこう言いました。
「警察は事件が起きてから来る。それでは遅い。守りたいものは自分の手で守らなければならない。」
武器を持たない主義であったポールも、その言葉には強く心を揺すぶられるのでした。
その後、警察署を訪れて事件の担当であるレインズ刑事と捜査の進展について話をしたポールは、部屋のボードに貼られた未解決事件のメモの多さに驚かされます。
こんな状況で犯人が捕まる日が来るのかと考えていたある夜、銃販売店のCMを見たポールは、次の日店に向かいました。
置いてある銃の豊富さや、書類の申請も簡単なことに驚くポールでしたが、その日は購入を決断できずに店を出てしまいます。
しかしその後、勤務中に搬送患者のポケットから落ちた拳銃を見つけたポールは、そっと拾い上げて場を立ち去るのでした。
武器の扱いを動画サイトで学び、個人で射撃場を整備したポールは、一から訓練を開始しました。
しばらく練習を重ねたある日、ポールは拳銃を隠し持ちながら夜の街に繰り出すと、前方に車両強盗をする2人組の姿が見えます。
ポールは咄嗟にやめるよう声をかけましたが、犯行を見られた強盗たちは発砲してきます。しかし、すぐさま応戦したポールによって、2人は射殺されたのでした。
ポールによる裁きが始まった瞬間でしたが、その様子は近隣住民により撮影され、SNSでまたたく間に拡散されていきました。
ポールの行動を支持するものが現れる一方で、彼を非難する人々も現れます。世間は彼を“死神”と呼び、その動向に皆が注目しました。
それからしばらく経ったある日、勤務中のポールは強盗に奪われた自身の腕時計を身につけている遺体を見つけます。遺体の男はポール達家族の送迎をしていた運転手。彼は妻と娘を襲った強盗の一人だったことがわかりました。
運転手の携帯から盗品商の男と知り合い、残る2人の犯人の内1人を始末したポールは、事件の主犯格がノックスという男であることを知ります。
その後ポールのもとに、あるクラブのトイレに来いというメッセージがノックスから送られてきます。復讐のチャンスだと考えたポールは銃を持って向かいますが、彼の策略にはまって蜂の巣に。しかし何とか逃げおおせることが出来ました。
一方この頃、ポールが“死神”なのではないかと勘づいていたレインズ刑事は、操作の手をポールの弟フランクまで伸ばしていました。またフランク自身も取り調べのあと、ポールの留守中に家の地下室に武器や弾丸が散乱してるのを見て、兄が“死神”であることに気づきます。
フランクは帰宅したポールに対し、捕まるのは時間の問題であると行動を諌めますが、その時、彼のもとに病院から電話がかかってきました。その内容はなんとジョーダンの意識が回復したというもの。2人は大急ぎで娘のもとに向かいます。
病院に着くとジョーダンは目を覚ましていました。しかし再会もつかの間、ジョーダンは母親について誰も話さない状況を察して泣き崩れます。ポールはジョーダンをしっかりと抱きしめ、娘のために真っ当な人生を歩むことを胸に誓うのでした。
家に帰ってきた二人はさっそく新たな生活の準備を始めますが、庭から複数の足音を聞いたポールはそれがノックスによるものだと察します。彼は多くの部下を従えて、再びこの家に戻ってきたのでした。
ポールはジョーダンを階段下に隠し、応戦を試みました。1人、また1人と敵を屠っていくポールは激しい銃撃戦の末、因縁の敵ノックスを葬り去ります。
のちにポールたちは、ジョーダンの通報を受け駆けつけた警察によって保護され、家に平和が訪れるのでした。この時、駆け付けてきたレインズ刑事は、この時既にポールが一連の裁きの犯人であることを確信していました。
しかし押収した銃器は全て、この日が来るのを察したポールによって正式な手続きを踏まえ購入されたものだったことから、立件に至る証拠もなく、帰っていくのでした。
その後、ジョーダンは無事ニューヨークの大学へ。見送りを終えたポールはひと安心した様子でその場を離れますが、目の前で窃盗が発生。ポールは指鉄砲を作ると、その男に照準を合わせるのでした。
感想&レビュー
開発技師と外科医

ブロンソン版のポールは土地の開発技師、ウィリス版のポールは外科医であり、就いている職が違います。
これに関してはウィリス版の設定の方が好きですね。
ブロンソン版では訪れた土地で測量をするシーンなどがあったのですが、特にストーリーには絡まないため、開発技師である必要性を感じていませんでした。
ウィリス版では外科医という人の命を扱う仕事に就いているため、裁きを行うということの重みが違うなと思いましたね。
目的の違いから来る感じ方の違い
ブロンソン版と今ウィリス版ではポールの目的にも違いが見られます。
ブロンソン版では自ら街に繰り出して、強盗をおびき寄せて返り討ちにする当たり屋スタイルで、悪党の駆逐を行っていました。しかし、家族を襲った直接の犯人には触れずじまい。
一方のウィリス版では初めはそのような動きをしていたものの、自身の家族を襲った犯人に繋がる手がかりを得てからは、犯人への復讐へと目的がシフトチェンジされていきます。
ブロンソン版の自警団のような行為をこれがこの男の生き様だ!と好意的に受け止めるか、当の犯人はどうでもいいのね…と否定的に取るか、
ウィリス版の復讐者としての行為を仇を取って、話もしっかりまとまってる!と取るか、結局はただの復讐でほかの映画と変わらない…と取るか、
観た人によって、賛否が別れるように思います。
最強の通信教育生
今作でのポールは、銃に関して全くの初心者。仕組みや扱いをなんと動画サイトで学びます。今の時代っぽいリメイクになってますね。でもある程度訓練をしたって少し前まではただの市民。
にしてはちょっと強過ぎない!?
というのが観ていて思った感想です。
終盤にはノックス一味を次々と始末していきますが、彼らも場数を踏んだ者ばかりでしょう。そんな者達相手に至近距離まで詰めてこめかみに銃を突きつけたり、ベッド下に隠れて敵の不意を突いた攻撃を行うなど、ただの外科医に出来るでしょうかね…。
精神状態
事件直後、精神的にかなりのダメージを受けたポールは心理セラピストによるカウンセリングを受けます。運動などで気分をリフレッシュすることを勧められるポールですが、最初は思うように効果が出ません。
彼が明るさを取り戻していくのは、裁きを初めてからです。
自衛や復讐のために始めた裁きが、彼の心を癒している。
これってかなり危ないことだと思いませんか?終盤、弟のフランクがポールの家を訪れるシーンでは武器や弾、空き缶などが散乱した地下室が映し出されるのですが、
銃などは保管も大切なため、壁にかけたり、棚に入れたりすると思いますし、ゴミは捨てるんじゃないでしょうか。
この部屋を見るに、自分はポールがカウンセリングによって普通の精神状態に戻ったとは思えません。少なくとも深層心理には脆さ、危うさが残っているのではないかなと考えました。
評価
感想&レビューでも書いたように、本作と『狼よさらば』では設定や主人公を囲む環境に大きな違いが見られます。
今作は『狼よさらば』で目立った“あら”が程よくブラッシュアップされ、イーライ・ロス監督の手腕とブルース・ウィリスの演技によりグレードアップした作品のように感じました。
でも正直、自分の頭に残っているのは『狼よさらば』の方なんですよね…。ブロンソンのいぶし銀の演技にやられてしまったのかな。
点数で表すのならば、
72点!!
といったところ。
まだ観てない方も感想や意見など何でもお待ちしております!!ではでは!