98年生まれ。元レンタルDVDショップのスタッフ。地雷っぽい映画をあえて観てはアタリだったときの快感に酔いしれてばかりいる。そんな人間です。
今回、お話しするのは『DENGEKI 電撃』のアンジェイ・バートコウィアクが監督を務め、カール・アーバン、ドウェイン・ジョンソン共演で送られるコチラの映画
『DOOM ドゥーム』
(C) 2005 Distant Planet Productions Limited. All Rights Reserved.
FPS(一人称型シューティングゲーム)の草分け的存在とし人気を博したゲーム「DOOM」より、シリーズ三作目の「DOOM3」を原案としたSFアクションとなっております!
まずは作品情報から…どうぞーー!!
※当ブログでは一部の項にネタバレ解説を載せていますが、このまま読み進めても目に入らない仕組みとなっております。未鑑賞の方は評価の項を鑑賞の目安などにお使いください。
※追記(2019/12/29):続編である『DOOM ドゥーム:アナイアレーション』の感想記事を書きました!気になった方はぜひコチラからお読みください!
この記事の目次
- 作品情報
- 主なスタッフ
- 主なキャスト
- ストーリー
- イントロダクション
- 予告動画
- 結末までのネタバレ
- 評価
- 感想(ネタバレあり)
- 気楽に観られるB級SF
- 賛否両論のFPSシーン
- 最後に
作品情報
主なスタッフ
監督:アンジェイ・バートコウィアク
・『DENGEKI 電撃』(2001)、『ブラック・ダイアモンド』(2003)などを手がける映画監督。2000年以前には『追跡者』(1998)、『リーサル・ウェポン4』(1998)などの作品の撮影を担当。
脚本・原案:デイブ・キャラハム
脚本:ウェズリー・ストリック
製作総指揮:ジョン・D・スコフィールド
製作:ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、ジョン・ウェルズ
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
音楽:クリント・マンセル
編集:デレク・ブレシン
主なキャスト
リーパー:カール・アーバン
・『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにエオメル役で出演。Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品『ザ・ボーイズ』では主演のビリー役を務める。
サージ:ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)
サマンサ博士:ロザムンド・パイク
ポートマン:リチャード・ブレイク
デューク:ラズ・アドティ
デストロイヤー:デオピア・オパレイ
キッド:アル・ウィーバー
ゴート:ベン・ダニエルズ
カーマック博士:ロバート・ラッセル
ストーリー
イントロダクション
火星にある古代遺跡に隣接したユニオン宇宙社の研究所にて、極秘実験の被験体らによる脱走&襲撃事件が発生。
アメリカ海兵隊の緊急対応戦略部隊“RRTS”の指揮官サージ、リーパーたちメンバーの計8名は現地に居るカーマック博士より要請を受け、救出作戦を展開する。
古代技術“アーク”を用いて地球基地から火星研究所へとワープ後、リーパーの姉でデータの回復任務に当たるサマンサ博士と合流するサージたち。
地球との連絡路を封鎖し、問題の研究棟を捜索する彼らは被験体の襲撃に怯えるカーマック博士を発見するのだが…。
予告動画
結末までのネタバレ
ラスト、結末までの簡単ネタバレ。
ポチっ!とすると下に開きます。

セーフゾーンに戻り、カーマック博士に手当を施すサマンサと隊員のデューク。
しかし、半狂乱の博士は二人の隙を突いて失踪。施設内を捜索中の隊員たちもまた救出対象の研究者から不条理な攻撃を受けるなどして現場は混乱を極めることに。
そんな中、謎のクリーチャーによる襲撃を受けてしまうリーパーとゴートのバディ。死角からの攻撃を受けたゴートは残念ながら助からなかった。
何とか部隊総員でクリーチャーを倒し、その死骸をセーフゾーンに担ぎこむと研究所に残っていた職員を地球に退避させる隊員たち。
後にサージはサマンサの持つデータなどからカーマック博士による古代人の超人遺伝子研究の存在を、そして研究の被験者や、被験者に襲われた研究者こそがクリーチャーの正体であることに気づくのだが、
当のカーマック博士自身も今やクリーチャーへの変貌を果たし、後にポートマンやデストロイヤーといった有能な隊員たちが彼らによる襲撃で命を落としてしまうのだった。
(C) 2005 Distant Planet Productions Limited. All Rights Reserved.
持ち前の強い正義感からサマンサにデータの破棄を指示するサージ。
しかし、リーパーが「データは社の資産だ」と訴える中、封鎖していた連絡路がクリーチャーによる襲撃で突破されたことを受け、サージの正義感は暴走してしまう。
アークを通じて地球基地へと向かった彼は反対した隊員キッドを処刑してまで、感染経路の途絶(=基地職員の殲滅)に動き出したのだ。
彼の暴走は制御せねばならないが、次々と襲いくるクリーチャーの毒牙にデュークがかかり、彼は殉死。抵抗を続けていたリーパーもついに瀕死の重傷を負ってしまう。
このまま処置をしても望み薄だと考えたサマンサは一縷の望みにかけ、研究所から持ち出した超人遺伝子ワクチンをリーパーに打ち込むのだった。
(C) 2005 Distant Planet Productions Limited. All Rights Reserved.
下手をしたらクリーチャーへと成り果ててしまう遺伝子ワクチン。しかし、リーパーの体はそれに順応し、超人級のパワーを獲得。同時に瀕死状態からも回復し、次々とクリーチャーを屠っていく。
そして彼は今まで別の場所で戦闘を繰り広げていたサージと鉢合わせると、クリーチャーの攻撃を受けて怪物に変貌しつつある彼との一騎打ちを展開。
長い死闘の末、リーパーは近くにあったアークの作動スイッチを押し、サージを火星基地に転送すると、直後に手榴弾を投げ込み、彼の爆殺に成功する。
リーパーは姉サマンサと共に無事、地球への帰還を果たすのだった。
(C) 2005 Distant Planet Productions Limited. All Rights Reserved.
評価
映画『DOOM ドゥーム』に対する、僕の個人的評価(満足度)は…
6.0
です!肝心のFPSシーンがなぁ…
好きな人にはたまらない、ザ・SF的なロマンが定番ながらに凝縮された一本!頭カラッポでも観られるB級映画としてはそれなりの面白さだけど、原作リスペクトのFPSシーンがモッサリしすぎてて気になる…。
感想(ネタバレあり)
気楽に観られるB級SF
FPSゲームの先駆けとして知られる同名ゲームシリーズを原案に、カール・アーバン、ロザムンド・パイクなど、今や第一線で活躍するキャスト総出で製作された本作『DOOM ドゥーム』。

作中にて主役級の活躍を見せているドウェイン・ジョンソンは、『ベイウォッチ』以前唯一のラジー賞ノミネートとなった本作を“失敗作”と語ったこともあるそうですが…
僕としては原作ゲーム未プレイなためか、そこまで気にならず、SF感満載のガジェットや、目新しさは無いのにキモさは抜群なクリーチャーに高揚させられる、お気楽B級映画として楽しむことが出来ました!!
ただ、同年代に製作された『バイオハザード』と比べると、同じく人気ゲームの実写化映画なのに興行収入の伸びなかった本作は“失敗作”になのかもしれませんね…。
古代の転送技術“アーク”や、スイッチを押すと通り抜けが可能になる“ナノウォール”、また原作由来のハイパワー・ビッグ・ウェポン“BFG”(そんな題名の映画もあったなぁ…)などは、
CGも良く、僕の中の少年の心が大いにくすぐられるものではあったものの、それ以外は確かに特筆すべきところがないというか、逆に悪いところの方が目立ちがち。
せっかく造形にこだわっていたクリーチャーとのバトルも、排水路や、隔離実験室といった暗闇の中でばかり展開されて見えないし、
中盤まで対クリーチャー戦をメインに描いてきたのに、ラスボスが人間(最後の方は変異しかけてたけど…)というのもね。
僕としては、最も頼りになる味方が戦いの中でクリーチャーと化し、最も危険な敵になる…といったシンプルな展開の方が観たかったかな~。まぁ、コレは完全に好みの領域ですが…。
賛否両論のFPSシーン
先述の通り、今あるFPSゲームの先駆けとも言える存在の「DOOM」シリーズ。
それを原案とした本作には、BFG以外にも、終盤で一人称視点のシューティングシーンが挿入されるといった、原作ファンとしてはニヤリとさせられるであろう描写があります。
でも、ごめんなさい。僕としてはそれが邪魔に思えてしまいました…。
他の方のレビューを見てみると、このFPSシーンを褒めている原作ファンの方もおられるのですが、どうもそこまでアツくはなれず…。
最近では映画のようなハイクオリティなビジュアルのゲームも増えていますが、これには逆に、悪い意味でゲームのような映画といった印象を受けてしまいまして…。
ロック調のBGMに乗せて、隊員たちがクリーチャーを追う中盤のシーンが割とスピーディーで好印象だったために、ゲームセンターの型落ちアーケードレベルに思えてしまったんですよねー…。
今やFPSシーンで有名な映画といえば『ハードコア』が一番に挙げられるんだろうし、ゲームでは先駆者になれても、映画では他に埋もれてしまったな…と、そう強く感じる内容でした。
最後に
続編となる『DOOM ドゥーム:アナイアレーション』の製作を受け、原作未プレイの身ながらに鑑賞した本作『DOOM ドゥーム』。
めちゃめちゃ満足って訳でも、不満足って訳でもないんですけど、続編は本作からキャストを一新して作られると聞いて…ちょっと身構えちゃっていますww
「DOOM」公式であるベゼスタ・ソフトワークスも、続編の製作には公式に関与していないようですしね…。
まぁ…とりあえず銃のデカさは相変わらずのようなので、そこはひとまず安心(?)ということで。今回はここまでにしておきましょうかww
本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくお願いします!ではでは!
※追記(2019/12/29):続編である『DOOM ドゥーム:アナイアレーション』の感想記事を書きました。気になった方はぜひコチラからお読みください。