ネタバレ&感想!映画『コンジアム』今風なアップデートは魅力的だけど怖くない…

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こんにちは、映画ブロガーのとあるです!

 

今回はCNNが選出した世界7大心霊スポットにも数えられる、実在の廃病院を舞台とした韓国製POVホラー

 

コンジアム

 

コンジアム 映画

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について、お話します!

 

制作国の韓国では公開わずか15日間のうちに観客動員数256万人を突破し、韓国ホラー歴代2位の大ヒット作となったというコチラの作品。

 

ちなみに1位はアーノルド・シュワルツェネッガーの知事退任後初主演作ラストスタンドを手がけたキム・ジウン監督の箪笥…だそうですが、そちらは観たことがありません。

 

というか韓国映画自体、観るのが久しぶりかな??オールドボーイチェイサーといった有名どころもまだ観れてない…。

 

そんな感じで恐らく年単位で韓国映画を観てきてないんですけど、この作品は今年の春頃に日本でも小規模公開されて気になっていたんですよね。

 

上映館も少ないし、日数も限られていたしで結局観られなかったんですけども、2019年8月28日よりGEOで先行レンタルが開始されていまして、

 

この頃、夏バテのせいか(?)、アクション映画とホラー映画ばっか観ちゃう自分としてはありがたく鑑賞させていただきましたww

 

韓国ホラー歴代2位の実力は如何ほどか?今回も映画コンジアムの感想や評価をネタバレ有でお話していこうと思います。

 

「ストーリーの結末やネタバレが知りたい!」という方には解説も載せてありますし、今回は映画の舞台である実在の廃病院“コンジアム精神病院”についてまとめた項もありますので、用途に合わせてお読みください.

 

それではさっそく作品情報から…どうぞ!

 

作品情報

主なスタッフ

 

監督、脚本:チョン・ボムシク

・2007年に弟のチョン・シクと共同監督した映画1942奇談で監督デビュー。その後も他4人の監督と共に制作したオムニバス映画ホラー・ストーリーズを発表するなど、ホラー映画監督としての造詣が深い。

 

脚本:パク・サンミン

 

製作:キム・ウォング/製作総指揮:ユ・ジョンフン/撮影:ユン・ジョンホ/美術:チョン・ソンギュン/衣装:ユン・ミラ/編集:キム・ヒョンジュ/音楽:ナ・ユンシク

 

主なキャスト

 

ハジュン:ウィ・ハジュン

・2015年に制作されたコインロッカーの女で映画初デビュー。2018年には全10話からなるウェブドラマあの日のコーヒーで主演を務めた。

 

スンウク:イ・スンウク

ソンフン:パク・ソンフン

シャーロット:ムン・イェウォン

 

ジヒョン:パク・ジヒョン/ジェユン:ユ・ジェユン/アヨン:オ・アヨン

 

予告動画

 

映画『コンジアム』予告編

 

コンジアム精神病院とは?

 

韓国北西部、京畿道(キョンギド)の広州市にて1992年から1996年の4年間営業されていた精神病院。正式名称を南陽(ナミャン)精神病院という。

閉鎖後に「院長が自殺し、施設オーナーは行方不明」「入院患者は相次いで謎の死を遂げていた」という噂が流布され始めたことで、一躍、心霊スポットとして有名に。

韓国国内では大韓民国三大不吉屋敷の1つとして認知されており、アメリカのCNNが2012年に作成した「世界7大禁断の地」にも選出された(日本からは軍艦島と青木ヶ原樹海がランクイン)

 

中央日報日本語版 「世界七大禁断の地」に韓国の昆池岩精神病院、KBS WORLD Radio 昆池岩(コンジアム)精神病院の記事を参照

 

ネタバレ、結末

 

※この項は映画コンジアムのあらすじを結末までネタバレしています。(所要時間:約1分ほど)

※感想を読みに来たという方は以下のボタンを押してください⇒⇒⇒感想を読む

 


 

開かずの間である402号室をこじ開けようとした少年らがピンポン玉の音と共に消失した話を筆頭に、様々な心霊現象の噂が絶えない廃病院“コンジアム精神病院”。

 

ホラー専門の動画配信チャンネル「ホラータイムズ」を運営するハジュンはある日、噂の検証を次の動画のテーマにすることを思いつくと、

 

他の正規メンバーであるソンフン、スンウクらに加え、一般公募によって集まったシャーロット、ジヒョン、アヨン、ジェユンら4人と共に病院内に侵入。

 

ハジュンは外のテントから指示、その他は各階に別れて探索の様子をリポート…と役割分担をして生配信を開始します。

 

しかし、実の所この配信は半分ヤラセだと言えました。ハジュンら正規メンバーは予め院内に怪奇演出を施しており、それに本気で怖がるシャーロットたちを視聴数稼ぎのダシにしていたのです。

 

そうとも知らずに一度探索に区切りをつけ、ソンフン、スンウクが主導する魂の降霊儀式に参加するシャーロットたち。

 

蝋燭の火がフッと消え、鈴の音が響く演出に戦々恐々とする彼女たちでしたが、この時からハジュン達が予期していない現象が発生するようになりました。

 

空の棺に手を突っ込んだジニョンが中から何者かに引っ張られて傷を負ったりしたことで、探索中の6人はパニック状態。

 

それでもなお視聴数を伸ばして大金を稼ぎたいハジュンは皆に激を飛ばしますが、次第に増幅する怪奇に対して、ソンフン、スンウクも彼に造反し、配信を辞めようとし始めます。

 

不甲斐ない仲間に痺れを切らしたハジュンは単独で病院へ乗り込むと、すぐさまアヨンたちがいるはずの402号室の前へと向かうのですが、不思議なことに1人のメンバーとも遭遇しないままそこまで辿り着くことが出来ました。

 

固く閉ざされていたはずの戸が緩んでいたことから、配信のメインイベントである402号室への侵入に成功するハジュン。ですが、彼がそこで見たのはアヨンらの姿などでもなく、謎の亡霊に襲われる自身の姿でした。

 

その後、少し前までは若者たちのの叫び声が木霊していたコンジアム精神病院に再び静けさが戻ります。

 

しかし、ハジュンも、ソンフンも、スンウクも…先に配信を投げ出して逃走していたはずのシャーロットやジヒョンらまでも、生きて再び人前に姿を現すことはありませんでした。

 

テントに残された配信用PCにはなかなか開始されない生配信に辟易とする視聴者のコメントが寄せられています。ハジュンは確かに配信開始のボタンを押し、一時は10万PVをも達成したはずなのに…。

 

コンジアム精神病院の怪奇は一体いつから始まっていたのでしょうか。

 

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感想

時代に合わせたアップデート

 

POVホラーの代名詞とも呼ばれるパラノーマル・アクティビティからは約10年、ブレア・ウィッチ・プロジェクトからは何と約20年もの月日が経ち、

 

「人気作の後に続け!」とばかりに制作された作品の殆どはことごとく玉砕の道を辿っている2019年。

 

ホラー映画自体の衰退すら叫ばれる中で、最早POVホラーはオワコン(って表現もオワコン…?)だとする認識が淀んだ空気感として漂っているようにも感じます。

 

いつかその認識は皆の共通事項となり、POVホラーは沼の底に沈殿するヘドロのような二度と陽の目を見ることの出来ないジャンルとして確立されてしまうのでしょうか…?

 

幸いなことに、今回、僕が観たこのコンジアムという映画にはそんな危機的状況に立たされるPOVホラー界に少しだけ新風を吹き込むような工夫、今の時代に合わせたアップデートが見られました。

 

その中でも特に僕がこれは効果的に作用としていたなー!と思うのが、主人公に動画配信チャンネル“ホラータイムズ”の配信者という肩書きを与えたこと。

 

これによって「何故怪奇に触れると知りつつ、動画を撮り続けるの?」というPOVホラーにおける1つの問題点に対し、

 

作中では「もっとPV数を稼いで、広告収入を稼ぎたいから」という、なかなかに人間臭いアンサーをもってクリアしていたんですね。

 

金、酒、博打は人間を狂わすとも言いますし、先日お話した映画フレーム 危険動画サイトでもそうでしたが、PV数という名の承認欲求も行き過ぎるとロクなことがない…。人間の本質的な怖さも描いています。

 

 

そしてもう一つ、この配信者という肩書きによって、GoProなどを用いた自撮り視点を作中に違和感なく挿入できるようにもなっていたと思うんですよね。

 

今までのPOVホラーでは主人公が映画サークルに入ってたりなんかして、モキュメンタリーといったテイで展開される手法が多く難しいんですけども、

 

モキュメンタリー:擬似を意味する「モック」と、「ドキュメンタリー」の混成語。フェイク・ドキュメンタリーとも呼ばれる。

 

今回のように動画配信者といったテイを採ると、配信者のリアクションを楽しみにする視聴者に向けて自撮り映像を撮っている…という口実を作ることが出来るんです。

 

僕にはあまり響かなかったんですけど設定を上手く活用した飽きの来ない視点作りに成功しているなとは思いましたし、

 

何より作品に深くシンクロ出来ている人にとっては登場人物の緊張や不安が間近に感じられる良いギミックとして機能したのではないでしょうか。

 

ドローンを用いた空中視点については何のホラー要素も用意されておらず、ただの主観映像からの逃げというか、工夫意識の暴走のようにも感じられましたが、

 

コンジアム全体を通して観てみると、今風を取り入れた数々の工夫によるアップデートが功を奏している作品だったように思います。

 

古臭く、深みもないホラーシーン

 

韓国国内のSNSでは#コンジアム全然怖くないっていうタグを付けて、本当は怖かったのにあたかも怖くなかったように振る舞う遊びが一時期流行ったようなんですけども…。

 

申し訳ない…僕は本当にこのコンジアムに対して、ホラー映画としての怖さを感じることは出来ませんでした…。

 

確かに前項でお話したように今風なアップデートが効いている作品ではあったんですけど、それが怖さに結びついていたかというと…なんですよね。

 

あ、でも流れは嫌いじゃないんです!レビューサイトをチラ見したら序盤が要らなかった」「若者が遊んでるのを見せつけられるだけで苦痛みたいな意見が散見されたんですけども、少なくとも僕はそう思いませんでした。

 

何故ならそれが中盤への導入とその際のギャップを描くのに一役買っていたから。

 

楽しそうな光景を見せといてから恐怖心を煽る場面に移行するってのは、いわゆるギャップとして没入感のアップに繋がっていると思うし、

 

打ち合わせから決起集会、湖でのレジャーの様子を鑑賞し、彼らが過ごした時間まで共有出来た僕らはまるでホラータイムズの1メンバーのようにその場を体験出来るんですよね。

 

序盤での楽しい一時を彼らと共に過ごしたからこそ、中盤で病院に侵入する際に彼らの中に沸き起こる「本当にここに入るの…?」という不安な気持ちをまるで自分の気持ちのように感じながら、鑑賞することが出来ました。

 

しかし、問題はそこからなんです。

 

これだけ新しい風を取り入れようという努力が見られた作品でもホラーシーンは相変わらず古臭いし、そしてそもそも脅かしてくるポイントも少なめなんですよね。

 

唯一既視感がなかったものと言えば、暗闇からいきなりビューンと飛んでくるピンポン玉ぐらいですが、

 

こんな風にダイレクトにきたら怖さもクソも感じられないし、これはこの前観た映画ポラロイドのように階段をカツン…カツン…とひとりでに降りてくる方が良かったな…と( ̄▽ ̄;)

 

 

更に言うと病院でかつて何が起こっていたのかなども、探索によって何一つ解明されないもんだから、出てくる霊に深みがなかったとも思いましたね。

 

彼らがかつてどのような残虐な行為を受けてきたのか。電気椅子だとか、ロボトミー手術だとか何でもいいんですけど、そういう話の背景が段々と見えてくることによって、怖さが増幅していくのでは?と思うのです。

 

そういう観点から見ると本作の霊は活動の根拠が見えづらく、この世への未練だとか、怨嗟の感情のない、単なるクリーチャーとしての存在となっていました。

 

興味本位で忍び込む主人公、それを襲うバックボーンのない霊たち。そしてそれに焦る主人公たちの表情を写す自撮り視点でのアングル。

 

最後の自撮り視点に関しては、前項で作品に深くシンクロ出来ている人にとっては良いギミックだ~…とか話しましたし、革新的だなとは思ってはいるんですけど、

 

いかんせん映画として大したストーリーがないから、何だか遊園地のお化け屋敷前で流れてるようなモニター映像を観てるのと変わんないじゃん…っていうのが僕の感想ですね。

 

何と言うか…お化け屋敷を映像体験できると言えば聞こえはいいですけど、そんな没入感もなく、恐怖心も生まれない…残念な作品でした。

 

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評価、まとめ

 

YouTuberやドローンなどの新しい要素も多く、「POVホラーも今の時代に合わせたアップデートが必要なんだなぁ…」と時代に食らいつく気概を感じたものの、肝心のホラーパートには微塵の怖さも感じられなかった映画コンジアム

 

もし作品と深くシンクロ出来たのなら…院内の雰囲気だけで恐怖を感じられる映像体験(映画としてじゃない)として楽しめたのかなぁと思います。

 

ということで映画コンジアムの評価を点数にして表すならば~…

 

とある
とある

41点!!

 

といったところでしょうかねー…うーん、ハマりませんでした。恋人や仲間とこぞってワイワイ観るぶんにはイイのかも?

 

それでは今回はこの辺で。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは。

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