パパが…ママが…狂っちゃった!!映画『マッド・ダディ』ネタバレ&感想レビュー

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こんにちは、とあるです!

 

今回お話しする映画は、

 

マッド・ダディ

 

(C)2017 Mom & Dad Productions, LLC

 

です!!!

 

つい最近、本作にも出演しているニコラス・ケイジが主演を務めたサスペンス映画、『ダークサイド』がレンタル開始したので、初日に借りて観たんですけどあまりにも面白くなくてですね…。

主人公を取り巻く事件は一応解決するんですけど、あれはなんなの?っていう疑問を全て置いていったまま終わってしまったんですよね。

 

そんな苦い経験が抜けきらないうちでの本作。

正直期待より不安の方が大きかったんですが、観てみましたよ~。

 

この記事の目次

  1. ストーリー
  2. 予告動画
  3. ネタバレ
  4. 感想&レビュー
    1. 親たちの反抗期
    2. 85分でも長く感じる…
    3. クライマックスの突き抜け感
    4. 「ここ最近で一番のお気に入りさ!」
  5. 最後に

ストーリー

 

 

2人の子どもにも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。

いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが、親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。

子どもたちの身を案じたブレントは仕事を早めに切り上げて帰宅するが、子どもたちはいつもどおりに無事に暮らしていた。

しかし、愛する子どもたちの顔を見た瞬間、ブレントの心に「この子たちを殺さなければ」という正体不明の殺意が生じてしまう。

 

映画.comより

 

予告動画

 

 

ネタバレ

 

※この項を飛ばして感想&レビューが読みたいという方は、

下のボタンを押してください。

 

↓↓↓↓↓

 

感想&レビューを読む

 

 

ある日、授業を終えたカーリー(アン・ウィンターズ)が友人ライリーと話していると、大勢の学生が急いで校舎を出ていきます。

不思議に思った2人はあとをついて行くことにしました。

 

外に出た2人は、そこで学生の親たちが校門に押しかけていることを知ります。

何故かは分かりませんが、教師たちは親から学生を遠ざけていました。

しかし、ある男子生徒が母親のもとへ行ってしまうと、彼女は実の息子に対して車のキーを突き刺したのです。

 

学生たちは大混乱。

散り散りになって逃げ出しますが、門を越えてやってきた親たちがそれを追いかける、地獄のような光景が広がりました。

 

カーリーたちはなんとか学校から逃げ出すと、ライリーの家に閉じこもります。

テレビを付けてみると、親が衝動的に子どもを殺害してしまうという現象が全国的に起きていると報道されていました。

 

カーリーは2階に行ったライリーにニュースの内容を伝えますが、返事がありません。

嫌な予感がしたカーリーが恐る恐る階段を上がっていくと、そこには絞め殺されたライリーの遺体と彼女の母親の姿がありました。

 

慌てて家を逃げ出したカーリー。

するとその道中で、ボーイフレンドのデーモンと出会います。

自身も父親に襲われて逃げてきたという彼は、カーリーの弟ジョシュ(ザカリー・アーサー)を今すぐ救い出す必要があると言ってきました。

 

その頃、カーリーの母ケンダル(セルマ・ブレア)は自身の妹ジーニーの出産に立ち会うため、病院を訪れていました。

無事出産したジーニーですが突然子殺しの衝動に駆られて、生まれたばかりの子どもを抱き殺そうとします。

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その後、なんとか子どもを引き剥がすことに成功したケンダルは、子どもを病院に預けて車に乗り込みました。

 

車内のラジオからは、衝動が何らかの電波攻撃によって起きていることが報道されています。

事態をうまく呑み込めずに狼狽する彼女でしたが、目には次第に狂気を帯びていきました。

ケンダルは家に帰ろうと考えて車を走らせると、時を同じくして会社にいた夫ブレント(ニコラス・ケイジ)も帰宅を始めていました。

 

先に家に着いたのはカーリーたち。

家にはお手伝いさんがいましたが、彼女も自らの子どもを殺害した後始末をしているところでした。

お手伝いさんに家から出るよう伝えると、カーリーはジョシュを探します。

ジョシュはお手伝いさんの凶行を目撃した恐怖で、ベッドの下に隠れていました。

 

カーリーは震えるジョシュをなだめて家から逃げ出そうとしますが、そこにブレントが帰ってきます。

ブレントはデーモンの存在をよく思っておらず、居間にいる彼を見るや否や暴行を加えて気絶させるとカーリーたちを襲い始めました。

彼にも子殺しの衝動が起きていたのです。

カーリーたちは慌てて地下室に閉じこもりました。

 

その後、ケンダルが家に着くとブレントと合流し、2人で扉を破壊しようとしてきます。

しかしなかなか扉を壊せないことに業を煮やしたブレントは、銃で扉ごと子どもたちを撃ち抜こうとしますが、隠しておいた銃はジョシュが持っていました。

 

両親に恐れを為したジョシュはその銃でケンダルに発砲します。

ケンダルらは方法を変えることにしました。

地下室に通じる全ての空気口を塞ぐと、そこにガスを流し込み、2人が意識を失うまで待つことにしたのです。

 

しかしその目論見までもが、扉を開くと発火するようマッチを設置したカーリーの機転によって、逆に自らが火傷することになると、怒りに身を任せて強行突破しました。

ついにキッチンに追い込まれてしまったカーリーたちは、今までのわがままを謝罪しますが、そんなことに関係なくブレントは歩み寄ってきます。

彼の持つ電動ノコギリの刃が、まさにカーリーの体を引き裂こうとするその瞬間、家のチャイムが鳴りました。

 

カーリーたちの殺害は後回しにして、とりあえず応対に出るブレント。

玄関にいたのは彼の両親でした。

すると彼の母親が突然催涙スプレーを噴霧し、父は腹部をナイフで刺してきました。

彼らもまた衝動によって、息子であるブレントを殺そうとしたのです。

 

息子を殺そうとする祖父母、それを防ぎつつ自らの子どもを殺めんとする息子夫婦ブレントとケンダル、それから逃げ続ける孫たちカーリーとジョシュ。

泥沼の争いの末、祖父母はブレントによって殺され、そのブレントも事故で意識を失い、ケンダルは意識を取り戻したデーモンにスコップで殴られ気絶しました。

 

生き残ったカーリーたちは両親を縄で縛ると、地下室で話し合いの場を設けます。

その中でブレントやケンダルの中に子どもたちに対する愛があることを確認するものの、衝動が未だ残っているため解放できません。

 

ブレントは言います。

「お前達を愛している…それでも俺たちは時々どうしようもなく〇〇〇!!!」

 

(※〇〇〇!!!は伏字ではなく、声はザザーッという音でかき消され、字幕も付いていないのでこういう表現にしました。)

 

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感想&レビュー

 

親たちの反抗期

 

作中でブレントが言った、

「昔の俺たちはブレントとケンダルだった。今ではパパとママさ。」

というセリフからは、親としての人生ではなく自分自身の人生をもっと楽しみたいという思いが伝わってきます。

 

親になるということは大きな責任が伴うことで、子どものために自らの生活を犠牲にしないこともありますし、思い描いていた未来と違ったと思われている方もいると思います。

 

本作はそんな中で抑えていた欲求や不満を、怪電波というトリガーによって爆発させた作品と言えるでしょう。

 

親たちの反抗期とも言えますね。

 

しかし、その爆発の方法が生半可でないものなのが本作の面白みで、自らの子どもの殺害にまで至ってしまうんですよね~…すごく悪趣味w

 

85分でも長く感じる…

 

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本編85分。

 

DVDジャケットの裏にこの文字を見た自分は、そんな短い時間で話を描ききれるのかなぁ…と不安に思っていました。

 

しかし、いざ観てみるとその不安は消えていき、代わりに新たな不安が生まれたんです。

 

この映画には85分ですら長すぎるのでは、と。

 

本作では衝動を引き起こす怪電波の発信源、黒幕は誰か、治療法はあるのか、そういうことは一切明かされません。というかまず、調べようともしていませんしね。

 

このことから前項に書いた、親たちの反抗期だけがこの映画で描きたいことなんだなと分かってきます。つまり暴力暴力そして暴力といった展開な訳で…それに85分は長いですよー。

 

特に静かな前半は苦痛でした…。

 

クライマックスの突き抜け感

 

全体的に退屈に感じてしまった85分でしたが、クライマックスはよかった!(ラストが良いとは言っていない。)

 

逃げる子どもたちと追う両親という構図に、祖父母までもが参戦するんですね。

 

怪電波による衝動だけでなく、嫁姑問題などの私怨も加わって、

殺したい、殺されたくない。

逃げたい、逃がさない。

が入り乱れた、はちゃめちゃな展開になります。

 

あっちゃこっちゃで殺し合い。

 

ここまでやってくれると圧巻ですw

 

「ここ最近で一番のお気に入りさ!」

 

ニコラス・ケイジは本作について、

「ここ十数年に出演した作品の中で一番気に入っている作品」と語ったようですが、

出来としては皮肉かとも思わせるような作品でした。

 

でも演技の面では、確かにお気に入りになりそうだと思わせるシーンが多くありましたね。最も強烈なのは、アメリカの童謡「ホーキーポーキー」を歌いながら、ビリヤード台を叩き壊すシーン。

 

右足を中に入れて♪(ガコン!!)

右足を外に出す♪(バコン!!)

ホーキー・ポーキー♪(ガコン!!)

全部うまくいく♪(バコン!!)

 

嘘じゃん、何もうまくいってないよー…w

怒りの皮肉ですね。

 

過去3年分のストレスを全部発散できそうな、清々しいまでの暴力でした。

 

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最後に

 

はー、やっぱり…。

元から期待してはいなかったんですが、ちょっと残念な作品でした。

ダークサイド』よりかはマシでしたけどね~。

 

自分の中でのニコラス・ケイジの印象が落ちていく…。

出る映画出る映画軒並み駄作に感じて悲しいです…。

 

どうやら今の彼は仕事を選んでいられる状態じゃないくらい、金銭面に余裕がないみたいですね。

 

泥沼離婚、破産寸前!ニコラス・ケイジが最近大変なことになってきている!:あの人は今|シネマトゥデイ
1990年代、アクション映画で輝きを放っていたニコラス・ケイジ。悪役でもヒーローでもどんな役でも強烈な個性を発揮して、男性ファンも数多い。
www.cinematoday.jp

 

露出が増えるのは嬉しいですが、ずっとこういうのが続くとちょっとなぁ。

次の出演作観ようか迷っちゃいます。

 

とりあえず園子温監督とタッグを組んで制作中という「Prisoners of the Ghostland(原題)」は観たいなーと思っていますが。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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