【ネタバレ感想】映画『ザ・コンヴェント』:シスターたちの試し行動に付き合わされる神様

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「神は汝の罪を全て“許しはしない”」

どうも、ソレガシです。今回、僕が観てみたのは燃え盛るシスターが印象的なジャケットのこの映画。前回に引き続き、ゲオ先行レンタルの作品です。

ということで今回の記事では…

ザ・コンヴェント

© 2018 The Gateway Movie Ltd

こちらの作品についての感想をお話ししていこうと思います。

また「評価」の項では僕なりの満足度も載せてますので、本作をまだ観たことがないという方はぜひ鑑賞の目安にしてみてください。

この記事の目次

  1. 映画『ザ・コンヴェント』について
    1. 主なキャスト
    2. ストーリー
  2. 評価
  3. 感想(ネタバレあり)
    1. 作りこみは意外としっかり
    2. 収まりがいいだけでは物足りない
    3. 修道院の怪奇は誰の仕業か

映画『ザ・コンヴェント』について

基本情報
  • 監督
    ポール・ハイエット
  • 原題
    Heretiks
  • 製作
    2018年 イギリス

邦題である『ザ・コンヴェント』とは修道院という意味。

監督のポール・ハイエットは特殊メイクアーティスト出身の監督であり、日本での流通作としては『復讐少女』『デビルズ・トレイン』などの映画があるようですね。

日本で特殊メイクアーティスト出身の監督といったら、僕が思い浮かべるのは『血を吸う粘土』の梅沢壮一監督でしょうか。

無残な死を迎えた彫刻家の憎しみ、悲しみがこもった粘土モンスターの巻き起こす血の惨劇。抜群の音楽センスとともに深く脳裏に刻まれる傑作でした。

主なキャスト

役名/キャスト名
  • ペルセフォネ
    ハンナ・アータートン
  • マザー
    クレア・ヒギンズ
  • エメリン
    ロージー・デイ
  • エリザベス
    アニア・マーソン

主人公のペルセフォネ役には『最後のロードトリップ』などの作品に出演したハンナ・アータートン。

そのほかにはポール・ハイエット監督作の常連だというロージー・デイ、『ヘル・レイザー』のクレア・ヒギンズの出演があります。

またチョイ役ではあるものの、治安判事役に『スキャナーズ』『トータル・リコール』などの代表作を持つマイケル・アイアンサイドの姿もありましたね。

近年ではB級映画にばかり顔を出しているイメージのバイプレーヤー。クレジットにいるのを発見すると、ついニンマリとしてしまう俳優の一人です。

ストーリー

魔女狩りが横行する17世紀の英国。

農家の娘ペルセフォネは村人から告発され、魔女裁判にかけられる。

しかし、女性修道院の院長マザーに助けられ、処刑を免れた彼女は修道院に暮らすことになるが、数々の異変を感じ始め…。

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ゲオナビ vol.221

評価

4/10点

厳かな修道院を襲う悪霊、呪い。そして、膨らむ疑惑の念。

クライマックスのめくるめく怪奇のスピード感はいいとしても、それまでの流れがド堅調すぎる…。

以下、おおまかな評価の内訳となります。

本評価の内訳

ストーリー
2.0

配役・演技
2.0

演出(音楽/映像など)
2.5

企画・アイデア
2.0

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2020.04.12

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感想(ネタバレあり)

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※これより先はネタバレ要素を含む感想となります。鑑賞前の方はご注意を。

『死霊館のシスター』や、『ソウ』シリーズのダーレン・リン・バウズマン監督作『アガサ』などの作品と同じく、修道院を舞台に描かれたホラー映画。

ひとことでいってしまうならば、無難な作品でした。

無難ゆえにあまり特筆して書くこともないんですが、せっかく観たのだから、なにかしらは書かないと…とも思いつつ、本当に無難だから困る。そんなレベル。

作りこみは意外としっかり

この映画は最初にお話しした通り、修道院を話の舞台にしている映画でした。

しかし、なにもそこでのシーンしか作中にないわけではなく、それ以外のシーンもきちんと用意されている。

特に市場のシーンは時代相応の衣装に身を包んだ市民らで溢れており、物語の背景となる17世紀という時代の構築に努めていることが見てうかがえます。

あまり予算のある映画には見えなかったので、これは普通に嬉しいサプライズ。

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開けた外の世界がきちんと描写されているからこそ、内の世界である修道院の厳かなイメージ、更にはそこに潜む淀んだ空気が際立って感じられました。

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収まりがいいだけでは物足りない

で、本筋に移りますと、主人公は魔女裁判にかけられたところを地元修道院のマザーに救われ、シスターとしての生活を始めたペルセフォネという女性です。

しかし、そこでは同僚のシスターが狂死するなどの現象が続き、ペルセフォネ自身も悪霊に襲われてしまうと。

やがて脱出を図り始める彼女だったものの、マザーにはかつて信心の深さを確かめるために悪魔召喚をおこなった過去があると判明し…と、ストーリー自体はそんな感じでした。

しかし、直近に観たシスター映画が『天使たちのビッチ・ナイト』という、カトリック連盟に「正真正銘のゴミ」と言わしめた映画である僕にしてみれば、この中盤までの流れはいささか退屈がすぎる。

短スパンでホラーシーンを挿入してくるのは嬉しいかぎりなんですが、そのどれもに小粒感が否めず、画面の暗さも相当な痛手になってます。

『天使たちの~』がもう何もかも開けっぴろげな作品だったので、閉塞感ただよう修道院ホラーはむしろウェルカムだったんですが…収まりがいいだけでは見応えがありませんね。

その後、終盤にてようやく悪魔がその姿を現したり、ジャケットのような火だるまのシーンがきたりと少しは盛り上がりましたが…

犠牲となったシスターの生首を映し、彼女がクワッと目を見開くという蛇足的ラストで終結するのが話を散らかしたようにしか見えず、残念なところでありました。

© 2018 The Gateway Movie Ltd

修道院の怪奇は誰の仕業か

と、まぁこんな風に終盤の盛り上がり以外は感想に詰まるデキなのですが、そう感じられたのも、おそらく製作側が意図したギミックが僕の中で不発に終わったのが原因なのかな…とも思ってます。

作中ではペルセフォネが魔女として裁判にかけられた理由に「予知夢をみた」というのがありましたが、彼女がホンモノの魔女である可能性を示唆することで修道院での怪奇の原因を明かさないようにしたのかな…と。

実際、予知夢の回想シーンはかなりお金がかかっていたうえ、よほど自信があったのか2度も使い回してますしね。

「修道院の怪奇はマザーの仕業か、はたまたペルセフォネの仕業か」

確かにこれが最後までわからない仕組みならば、もう少しワクワクしながら観ることができたかもしれません。

しかし、実際のところは謎にピリついているマザーの言動のおかげで、彼女が何かを隠している感がモロバレ。

クレア・ヒギンズのこのヒステリックな演技はさながら看守のような冷酷さがあって堪えましたが、同時に自らが悪魔関係者だということも露骨にアピールしてくれました。

中盤にさしかかるまでに何もそこまでしてくれなくても…もうちょっと謎を楽しむ余裕を与えてくれてもいいのになと、そう思いましたね。

というか、信心の深さを試すために悪魔を召喚するって何なんだ。

昔のシスターたちも短絡的すぎやしないか…。試し行動を取られる神様がちょっぴり可哀そうに思えてくる作品でした。

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