こんにちは、とあるです!
今回は2019年2月6日よりGEOで先行レンタルを開始したSFスリラー、
『アブダクション』
©2016 DEVIL’S GATE, LLC
についてお話しします!!!
見てください、このジャケット。宇宙人が鉄製の檻に捕まってますよw
SF映画の中の宇宙人は圧倒的な技術力をもってして私たちに襲い掛かることが多い中、『アブダクション』はその真逆を行くスタイルなんでしょうかね~。このインパクトのあるジャケットだけで僕の心は鷲掴みになりました。(ちょろい)
さっそくレンタルしてみたので、今回は本作を観た感想やネタバレ有のあらすじをたっぷりとお送りしていこうと思いまーす!!
ちなみに同日より海外映画祭17部門受賞、65部門ノミネートのサバイバルアクション映画『HOSTILE ホスティル』もGEOにて先行レンタルが始まりましたので、気になる方はチェックしてみてくださいね~!
なお当ブログでは『HOSTILE ホスティル』の感想や評価もネタバレ有でお話ししていますので、よかったら覗いてみてください!
この記事の目次
- ストーリー
- 予告動画
- スタッフ・キャスト
- スタッフ
- キャスト
- ネタバレ
- 感想
- 純SFを味わえる
- 設定がミスありか?
- エイリアンが…
- 評価
ストーリー
ノースダコタ州、デビルズ・ゲート郡。
FBI捜査官のフランシスは、ある失踪事件の捜査のため、この片田舎にやって来た。
行方不明になったのは、町から20キロも離れた農場に住むマリアとジョナの母子。
農場では、残された父親のジャクソンが一人で暮らしている。
助手のコルトと共に調査をはじめたフランシスは、ジャクソンが狂気じみた行動で周囲に恐れられていることを知る。
ゲオオンライン | 先行レンタル作品ラインナップより抜粋
予告動画
※GEOの特集ページにある埋め込み動画をこちらに移してくる方法がわからなかったので、海外版の予告となります。すみません<(_ _)>
スタッフ・キャスト
スタッフ
監督:クレイ・スタウブ
脚本:クレイ・スタウブ、ピーター・アペルロ
VFX:ジャン・フランソワ・ファーランド
製作:スコット・メドニック
キャスト
フランシス捜査官:アマンダ・シュル(TVドラマ『SUITS/スーツ』シリーズ)
コルト副保安官:ショーン・アシュモア(『X-MEN』シリーズ)
ジャクソン:マイロ・ヴィンティミリア
マリア:ブリジット・リーガン
※太字=役名、細字=俳優名
ネタバレ
※この項を飛ばして感想を読みたいという方は、
下のボタンを押してください。
↓↓↓↓↓
感想の項を読む

FBIから来たフランシス捜査官と町の副保安官コルトは、とある母子失踪事件の捜査中に息子ジョナのノートを見つけます。
そこには大量のサークルと共に虐待を窺わせる絵が描いてあり、フランシスたちは父ジャクソンを重要参考人として拘束。そして家宅捜索の末、なんと地下室に謎の生命体(以降、エイリアン)が監禁されているのも発見しました。
フランシスはジャクソンを署に連行して話を聞こうと引き返しますが、天候が急変して雷がパトカーに直撃し破壊されてしまったため、フランシスたちはひとまず家の中に避難することに。しかし彼女は最後の雷が落ちた場所に何かが現れたのを目にします。
嵐が小康状態となったのを機に見てみると、それは行方不明になっていた母マリアでした。ジャクソンはマリアの帰還に喜びを噛み締めますが、彼女の方は怒り心頭な様子。彼は渋々ことのあらましを話し始めます。
ジャクソンの先祖が聖書に導かれてこの地に移住してからというもの、彼の家系はエイリアンを“神の恵みをもたらすもの”として崇めていました。
しかしある時、ジョナの高熱の治癒を彼らに祈願したところ、現れた彼らは突然ジョナとマリアを連れて行ってしまったのだとか。
ジャクソンは彼らのうちの一体に殴りかかって捕まえると、人質として地下に監禁するようになったのでした。
その後、マリアを帰したのは人質解放の前金だったということなのか、エイリアンはジャクソンの家の周りに現れ始めました。
家の守りを強化しなければというフランシス。しかしジャクソンには二度と人類に干渉しないようにするためのメッセージが必要だという考えがありました。
彼はエイリアンの指を切り落とすとマリアが返還された場所、あの落書き帳にあったのと似たサークルの上に置いてしまい、謎の発光とともに指は彼らの宇宙船に吸収されていきます。
フランシスは軽率な行動を取るジャクソンを叱責し、家の守りの強化と事件の鍵を握る地下室のエイリアンとの接触を提案すると、地下室に向かいます。
するとそこで檻から追い出そうとしたジャクソンが宇宙人に首を掴まれてしまいます。なんとか救出したもの彼は
「俺はもういない…死んだんだ。」
と突然意味不明なことを言い出し、掴まれている最中に見た真実の記憶を語り始めました。
自分はマリアとの結婚前に彼らに連れ去られたことがあり、その時に本当の自分は実験台にされて死んでしまった。今の自分は記憶や見た目をコピーされたエイリアンであると。
彼らは絶滅寸前で地球には移住のためにやってきたのであり、自分の精子から生まれたジョナは彼らの初めての子孫なのだ、と。
それを聞いたフランシスたちは意見の対立を起こします。
ジャクソンとコルトはジョナが既にエイリアンの仲間であると、フランシスとマリアはジャクソンがそうだったようにジョナにもまだ人間の心があるはず、といったように。
しかしエイリアンはついに家の中へと侵入してきて、応戦したコルトは超能力によって胸を裂かれて死んでしまいました。
フランシスたちに残された道は監禁したエイリアンを返すか、抗うかの2つだけ。
「あなたに私の愛した夫の心が残っているなら…お願い、ジョナを助けて。」
マリアは悲痛な願いをジャクソンに託します。
ジャクソンはしかたなく檻を開けると、中にいるエイリアンを外のサークルに運び出します。エイリアンは光と共に宇宙船に吸収され、代わりにジョナが戻ってきました。
抱き合うジャクソンとジョナ。しかしジャクソンはジョナのこめかみに拳銃を突きつけます。彼はマリアの願いに答えた訳ではなく、エイリアンの侵略を防ぐためにジョナを取り戻し、彼らにとっての希望の子を殺そうとしたのです。
慌てて駆けつけたフランシスはジャクソンを諌めますが、彼は言うことを聞きません。
そして響く発砲音。鮮血が飛び散りますが、撃たれたのはジャクソンでした。
撃ったのはフランシスではなく母のマリア。彼女は、
「祈ってるだけじゃダメ。自分の子を守るためには何でもしないと。」
といい、戻ってきたジョナを強く抱きしめます。
マリアは自分の子がジャクソンのようなコピーになっていようとなかろうと実の息子として受け入れ、その命を奪おうとしたジャクソンを排除したのです。

その後エイリアンたちを乗せた宇宙船はサークルを破壊して去っていきました。
こうして当初捜査していた母子失踪事件は解決を迎えます。しかし当局はエイリアンの存在を認めず、全ては精神を病んだジャクソンの犯行として片付けられました。
フランシスはジョナのノートに残された大量のサークルに疑問を持ちつつも、どんなに声を上げようが皆には信じてもらえない真実を胸に秘め、その場を去ります。
後日、マリアが目を覚ますとジョナは何故か納屋にいて、その床板を外していました。マリアが何をしているのかと問うと、ジョナは、
「“収穫”だよ。」
と答えます。納屋の床下には、あのサークルの模様をしたエイリアンの卵があのエイリアンと地球をつなげる円盤がみっしりと並んでいるのでした。
※コメント欄にて「床下にあるものは円盤ではないか」というご指摘を受けましたので修正しました。ご協力ありがとうございました。
感想
純SFを味わえる
姉の家に行くと言ったきり失踪した妻子と、その夫であり常軌を逸した行動をとるジャクソン。そこに彼の自宅に監禁されていたエイリアンなど、多くの謎が絡み合う本作。
残念ながら僕の立てた「捕まってるエイリアンは侵略の手始めにジャクソンの意識を乗っ取ったんだ!!」という予想は簡単に裏切られて、物語は思いもよらぬ方向へ。
ラストはSFの王道ともいえる締めくくりでしたが、僕はこういう終わり方が好きなので全く問題なし。今後あの世界は…と思うと少しヒヤリとしますね。
というわけで僕は結構この作品を楽しめました。でもちょっと?なところが多くて、後半でグダっちゃったかなぁと思ったのも事実。
その?なところというのは次項でお話ししますね。
設定がミスありか?
物語の後半で現在のジャクソンが、彼の肉体と記憶とコピーしたエイリアンであることが分かります。
エイリアンは絶滅寸前であり子孫を増やすために地球に来たものの、第一世代は純血種でなくてはならない。そのため実はエイリアンであるジャクソンとマリアの間に生まれたジョナは彼らにとって大事な存在だ…ということらしいのですが、
ジョナ、純血種じゃなくない?
と思ったんですよね。
見た目と記憶をエイリアンにコピーした今のジャクソンは確かに彼らのDNA(が存在するかは置いといて)を受け継いでいるわけだけど、妻のマリアは人間だよね?と。
エイリアンと人間の間の子って、それは純血種って言わないんじゃないの?(-_-;)
ここらへんが何か説明不足というのか設定ミスなのか、はたまた自分が何か重要なことを見落としているだけなのか分かりませんが、理解できずにモヤモヤした気持ちで観る羽目になってしまいました…。
エイリアンが…
本作のVFX(コンピュータグラフィックスまたは合成処理によって実写映像を加工すること)には、映画『メッセージ』でもVFXを担当したジャン・フランソワ・ファーランドが携わっているそうで、低予算のわりに迫力ある映像を楽しむことが出来ました。
天候が急変して積乱雲が渦を巻いたかと思えば、それが徐々に宇宙船の形を成していく様子などは素直にかっこいいです。
でもそれゆえにエイリアン自体の造形にはガッカリでした。安っぽさが前面に出て着ぐるみ感満載。合成技術に負けちゃっていましたね。
これならエイリアン自体も合成だったほうが幾分マシだったように思います。
評価
純SFの雰囲気を存分に味わえるストーリーだったものの、説明不足やミスではないか?と思われる設定や、見劣りするエイリアンの造形にモヤモヤしてしまった本作。もっとしっかり練られていたら面白くなったのになぁと少し残念に思います。
そうですね~…『アブダクション』の評価を点数にするならば…。
62点!!
といったところでしょうか。まぁまぁですね。
もし本作を観た方、あそこはこういう意味なんじゃない?などコメントありましたら、ぜひブログのコメント欄やTwitterにリプ、DMください。
感想などもお待ちしてまーす!ではでは!