ネタバレ&感想!映画『フレーム 危険動画サイト』名声欲に溺れた者による恐怖のバイオレンス配信…

ネタバレ&感想!映画『フレーム 危険動画サイト』名声欲に溺れた者による恐怖のバイオレンス配信… image 0

こんにちは、映画ブロガーのとあるです!

 

今回は動画配信サイトで生中継される快楽殺人を題材に描かれたビジュアル・ショック・ホラー、

 

フレーム 危険動画サイト

 

© CREATURES OF THE DARK,2017

 

について、お話しします!!

 

2019年8月7日よりGEOで先行レンタルが開始された本作。先行タイトルとしては珍しくレーティングがR15+となっており、加減を知らないスプラッタホラーを売りにしているようです。

 

ジャケットを観るにアンフレンデッドなどの作品をも彷彿とさせますが…果たして?以降、鑑賞後の感想、評価となります!

 

「あらすじネタバレ、結末が知りたい!」という方には分かりやすいストーリー解説も載せてありますので、用途別に読み分けてみて下さいね。

 

それでは作品情報から…どうぞ!

 

この記事の目次

  1. 作品情報
    1. 主なスタッフ
    2. 主なキャスト
    3. ストーリー
    4. 予告動画
  2. ネタバレ、結末
  3. 感想
    1. 歯止めのないバイオレンスが魅力的
    2. ユルい設定には興ざめ…
  4. 評価、まとめ

作品情報

主なスタッフ

 

監督・脚本:マーク・マルチネス・ジョーダン

・2014年に日本でも販売&レンタルが開始されたホラー映画『恐怖ノ黒鉄扉』では、同じバルセロナ映画学校出身の監督11名と共同で監督を担当した。

 

製作:マーク・カレッテ/音楽:ジョルディ・ダルマウ

 

主なキャスト

 

アレックス:ジョー・マンジョン

クラウディア:クラウディア・ポンズ

 

襲撃犯1:アレックス・マルニー

 

襲撃犯2:ホセ・ガルシア・ルイズ/ハビ:エンリック・オーカー/モリス:ダニエル・ホルヴァース/ベア:ジュリア・モリンズ/トム:ビール・モントロ/サラ:リンダ・カサノヴァ

 

ストーリー

 

山奥の邸宅で開かれた送別会に若い男女が参加。そこへスマホを手に男たちが乱入してくる。

彼らは動画生配信サービス“フレーム”の配信者で、頭頂部を刃物で刺されたり、性行為を命じられたりと、動画の内容は過激さを増すばかりで…。

 

ゲオナビ8月号より抜粋

 

予告動画

 

※日本語版の予告動画のURLを貼れなかったので海外版のものとなります。雰囲気だけでも味わっていただけたら幸いですm(_ _)m

 

 

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ネタバレ、結末

 

※この項は映画フレーム 危険動画サイトのあらすじを結末までネタバレしています。(所要時間:約1分半ほど)

※感想を読みに来たという方は以下のボタンを押してください⇒⇒⇒感想を読む

 

 

ある晩、妹クラウディアと共に友人サラの家で行われるパーティーに参加したアレックスは、先に来ていた友人ハビやトムからドッキリを仕掛けられます。

 

どうやらハビはその映像を人気動画サイト“フレーム”で配信して収益を得たいようで、その後来たベアとその彼氏モリスにも同じドッキリを強行。

 

悪趣味なやり口のせいで皆の雰囲気はギクシャクしてしまいましたが、食事会が始まる頃には何とか持ち直してきました。

 

しかしその時、何者かが台所の窓ガラスを割って、犬の死体を投げ込む事態が発生。後に犯人が閲覧数稼ぎのためには殺人も厭わない、フレームの悪質ユーザー3人組であると判明します。

 

彼らは応戦に出たモリスの脳天にナイフを突き刺して家に侵入すると、知的に障害のある手下ブッパを操り、ハビやサラ、トムを次々と拘束。

 

その結果、ハビは薬によって凶暴化させられたサラに食い殺され、彼女自身も自分の身体を貪り始める廃人になり、眼球に薬を注射されたトムは狂人と化してしまいます。

 

襲撃犯たちはその様子をフレームで配信することで世論の加熱を招き、配信の閲覧数を伸ばしていくのでした。

 

一方、残されたアレックスたちは単独で動いていたブッパの殺害に成功するも、直後にサラの姿を見て叫び声を上げてしまったベアが襲撃犯にやられてしまいます。

 

しかしその際、主犯格の男と単純に殺戮を楽しみたいだけの共犯の男の間に軋轢が生じ、前者が後者を処刑する展開に。

 

アレックスは今こそ好機と剣を持ち、主犯格の男に斬りかかりますが、残念ながら生き残ったのは主犯格の男の方でした。

 

男はその後、自身に迫る警察の捜査を嘲笑うかのように配信の総仕上げにかかります。なんと彼はクラウディアを人質に立て篭もると、警察に直接電話して現在の住所を教えたのです。

 

サラの家の周りには男を逮捕せんとする特殊部隊の他に彼をカリスマと崇めるファンも押し寄せる事態に。しかし、男の待つ部屋に一番に現れたのは彼らではなく、錯乱状態のまま生きていたモリスでした。

 

クラウディアは彼の頭のナイフを見るや否やそれを咄嗟に引き抜き、主犯格の男をメッタ刺しに。すると彼は自らが果てゆく姿を恍惚の表情で配信したまま息絶え、何とか彼女は一命を取り留めることが出来たのでした。

 

警察に保護され、一時的に病院のベッドで過ごすクラウディア。事件を捜査する刑事に「生き残ったのはモリスと君だけだ。」と伝えられ大きく落胆する彼女には、あの日の惨劇がトラウマとなって残りました。

 

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感想

歯止めのないバイオレンスが魅力的

 

以前は難しい印象のあった動画配信も簡単、手軽化し、アプリなどから気軽に行えるようになった昨今。

 

それに伴い数多くの人気配信者が生まれたため、動画の視聴を趣味に持つようになった方も多いのではないかと思います。

 

しかし、配信者の中には自身の動画の視聴者数、または知名度を上げるために、“炎上”という方法でプロモーションを行っていく人も少なくありません。

 

一応、動画サイトは規約を設けているので、それに違反している動画は削除されてしまうのですが、

 

…もし規約自体が存在しなかったら?動画内容が配信者のモラルに委ねられるとしたら??

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今回観た映画フレーム 危険動画サイトはそんな飛び抜けた設定と、理性という歯止めの無くなった強烈なバイオレンスが魅力的な作品となっていました。

 

底のない名声欲を満たそうとする配信者によるスプラッターシーンはチェーンソーによる人体切断、眼球への薬物注射、食人行為…と正にやりたい放題。

 

まぁ、他作品のホラー映画でもどこかで一度は観たことあるようなやり口なので新鮮味はないですが、徹底的にやってくれたところに好感を持ちましたね。

 

そして配信者を演じるアレックス・マルニー…彼がまた良かった。端正な顔立ちながら、振り幅の大きい快・不快の演技でアクの強い悪役を熱演しているように感じました。

 

ただ惜しむらくは彼のクレジットを見ても襲撃者1という表記しかされておらず、明確な名前が設定されていないという点。

 

ネットの匿名性、または誰しもが彼のように狂気を発芽させる可能性があることを示唆してるのかも知れませんが、

 

思い通りに事が進まない際の苛立ち加減も合わさって、悪役として兼ね備えていてほしいカリスマ性が欠如しているように感じられてしまいました…。

 

ユルい設定には興ざめ…

 

また映画全体を通して独特のカラーを用いることで、他とは違った作品として際立たせようという努力は伺えましたが、

 

そういう装飾を付けるよりも前にユルユルな設定をどうにかして欲しい…とも思ってしまいましたねー。

 

割と大きめな邸宅に若者7人と侵入者3人。さして遭遇率が高いようにも思えないのに運悪く捕まる上に、誰も外に逃げようとはしないことに対して深い理由もない。

 

ビスケットを餌に彼らの犯罪に加担しているブッパの存在もイマイチ後付け感が否めず、特にこれといった能力もないのでキャラ立ちという観点でもプラスにはなっていないような…。

 

もう1人の女装男もあとの方になって「あぁ…こういうヤツなのね」と分かるし、脚本も担当しているマーク・マルチネス・ジョーダン監督は描きたいことをその場その場で出しているのかな?という印象が拭えません。

 

こんな感じで色々とズボラなところが目立つため、脳天にナイフ突き刺したまま生きているモリスの存在に関しても、配信者たちの凶悪極まりない行為を滑稽に感じさせてしまう恐怖の道化役といったポジティブな捉え方でなく、

 

ただただ物語の興を削いでくれるだけの鬱陶しい存在といった否定的な捉え方でしか見られなかった…。暴力行為の結果があの状態なのに滑稽に思えてしまうって実は恐ろしいことなのにね…。

 

良くも悪くも80分で描くことをバイオレンスに全振りしたような映画でした。

 

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評価、まとめ

 

役者の好演、バイオレンスシーンの充実など80分という短い時間でも良さを感じられる映画ではあったものの、浅すぎる人物描写と物語、そして明らかな説明不足だと感じられる展開の数々に残念感が膨らむ本作。

 

確かに独特な色彩には気を配っているようには見えましたが、それが作品の色として感じられたかというと…とってつけたような要素だったなという印象がぬぐえませんでした。

 

ということでフレーム 危険動画サイトを点数にして評価するならば…

 

とある

38点!!

 

といったところでしょうか??悪役に名前が設定されてないってどういう思惑があってのことなんだろうなぁ…。

 

今回はこの辺で。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは。

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