こんにちは、とあるです!
今回お話しする映画は、フィンランドで長く愛され続けている児童文学、マリエッタ・クレンニエミの「オンネリとアンネリ」シリーズ実写映画化第一弾、
『オンネリとアンネリのおうち』
(C)Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved
です!
すっっっごくやさし~~~いお話だったので、心が優しくなった気がしましたよ~。
この記事の目次
- ストーリー
- 予告動画
- ネタバレ
- 感想&レビュー
- 可愛いが溢れる
- 子どもの頃のキラメキを思い出す。
- 親子で楽しむのにぴったり
- わりとシビアな面も…。
- 最後に
ストーリー
ある日、バラ通りで封筒を拾った仲良しのオンネリとアンネリ。
封筒にはお金と「正直者にあげます」と書かれた手紙が入っていた。
2人はそのお金でバラの木夫人というおばあさんから水色のおうちを買い、気難しそうなお隣さん、魔法が使える陽気なおばさん姉妹などご近所さんたちと交流しながら楽しいふたり暮らしをスタートさせる。
しかし、ある日お隣さんに泥棒が入り……。
映画.comより
予告動画
ネタバレ
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ある日、仲良しのオンネリ(アーバ・メリカント)とアンネリ(リリャ・レフト)がバラ通りを歩いていると、道に封筒が落ちているのを見つけます。
警察署に封筒を届けに行き、対応した警察官リネキン(ヤッコ・サアリルアマ)と一緒に封を開けてみると、「正直者にあげます。」と書かれた手紙と共に大量のお金が入っていました。
「君たちは正直者だから、持っていっていいよ。」
そうリネキンに言われた2人ですが、封筒は元の場所に戻そうと考え、再びバラ通りに向かいました。
そこではちょうど、道沿いに住むバラの木夫人(エイヤ・アフボ)が家を売りに出そうとしていました。
夫人曰く、1人用に建てた家が建築士の手違いによって、女の子2人用に建てられてしまったから早く売りたいのだそう。
オンネリたちは封筒のお金を使って、夫人から水色の家を買うことにしました。
ブタの貯金箱を売る不愛想な女性ウメ(ヨハンナ・アフ・シュルテン)や、魔法が使える陽気な姉妹ノッポティーナ(エリナ・クニヒティラ)とプクティーナ(キティ・コッコネン)たち(以下、姉妹)ご近所さんと交流しつつ、
泡風呂にゆったりと浸かってお話したり、小鳥のさえずりに耳を傾けたり、何故かバニラ味しかないソフトクリーム屋さんでアイスを食べたりと、
2人だけの楽しい生活をスタートさせます。
そんなある日のこと、オンネリたちが寝ていると、ベッド横の小鳥たちが騒ぎ出します。
何かを示しているように見えたオンネリは、窓の外を見てみると、姉妹の家に泥棒が入っていくのが見えました。
泥棒は姉妹の魔法の鶏を奪うと、ウメの家に侵入していきます。
オンネリたちは慌ててリネキンに通報し、姉妹にも事を伝えに行きました。

オンネリたちはウメや姉妹たちと合流して家に忍び込むと、リネキンの到着を待たずして泥棒に飛びかかります。
しかしそこにいたのは駆けつけてきたリネキンでした。
泥棒は既に家から出ていったあとだったのです。
ウメの家は荒らされ、ブタの貯金箱の破片が辺りに散らばっています。
その中にはウメの亡き夫が模様を描いた、黄色いブタの貯金箱もありました。
大切にしていた貯金箱が壊され悲しむウメにリネキンは、犯人を必ず捕まえると誓いました。
翌朝、水色の家にはオンネリの兄弟が訪ねに来ていました。
あいにくオンネリは留守でしたが、家の前にいた姉妹から昨日の事件について話を聞きます。
兄弟は最近、水色の家の周りをソフトクリーム屋のお兄さんがうろついている姿を見ていました。
そのことから兄弟はお兄さんが犯人だと考え、彼の運営するソフトクリーム工場に潜入するのでした。
さて、事実はどうなのかというと、兄弟の推理は当たっていました。
お兄さんは祖母から毎日のようにスロットに使うお金をたかられており、ほかのアイスの味を揃えられないほどに困窮していたのです。
兄弟はお兄さんが鶏を話をしているところを目撃し、犯人と確信するものの、潜入した冷蔵室から出られなくなってしまいます。
兄弟は室内で電話を見つけると、帰ってきていたオンネリたちに電話をかけました。
話を聞いたオンネリたちはリネキンに通報しますが、当のリネキンはウメと一緒に食事に出ていて、気付きません。
オンネリたちは姉妹に連絡すると、ウメの家の門にメモを残し、ソフトクリーム工場に向かいます。
2人が工場に着くと、お兄さんは自分の悪事がバレたことに気付き、逃走を図ります。
しかし姉妹と、メモを見てやってきたリネキンとウメに追いかけられたお兄さんは、あえなく御用となりました。
お兄さんは牢屋へ、盗まれた鶏は姉妹のもとに戻り、事件は一件落着。
しかしお兄さんを可哀想に思ったオンネリたちは、リネキンを通じてある提案をします。
それは姉妹の魔法の鶏が産む卵を使って、ソフトクリームを作ろうというもの。
お兄さんは初めこそ罪の意識から申し出を断るものの、リネキンの勧めもあって、次第にやる気をみなぎらせます。
そして楽しい楽しいソフトクリーム作りが始まりました。
魔法の鶏の産む卵を入れるとあら不思議、色んな味のソフトクリームができました。
ひょいと一口味見をするのは、なんとお兄さんの祖母。
みんなとソフトクリーム作りをすることに、スロットよりも大きな楽しみを見出したようです。
出来上がった美味しそうなソフトクリームは、ぜひみんなに食べてもらおうと、それぞれの家族やリネキン、ウメ、姉妹、バラの木夫人を招いたパーティで振る舞うことにしました。
パーティの当日、みんなはオンネリたちにプレゼントを持参して水色の家を訪れました。
中でも一緒に来たリネキンとウメは、2人で作ったというブタの貯金箱を送ります。
なにやら良い雰囲気の2人。
リネキンはウメにプロポーズをし、新しいカップルが誕生しました。
パーティはさらに大盛り上がりで、みんなは美味しいソフトクリームと共に楽しい時間を過ごしました。

感想&レビュー
可愛いが溢れる
本作を観終わって一番に出る言葉、それは「可愛かった~!」なんじゃないかなと思います。
家、庭、家具、お菓子、服、住人などなど…画面に映る全ての物が色鮮やかで可愛いんです。
また視覚からだけでなく、オンネリとアンネリの会話からもそれは感じられ、個人的には2人が封筒に入っていた大金をゲットする序盤のシーンが特に気に入りましたね。
中のお金には目もくれず、紙幣を束ねてあった帯で頭にリボンを作っては、
「お金だけ~?光るシールが良かったなぁ。」
「捨てちゃう?」
「捨てるのは犯罪だよ!!」
と話しているんですよ?
可愛すぎる…。
自分なら拾った時点で何買うか考えちゃうのに…w
子どもって素直だなぁとフフッとなりました。
子どもの頃のキラメキを思い出す。
魔法使いであるお隣さんの家では魔法の植物が育てられているのですが、ある花には花弁の中に鈴が実っていたり、またある花にはひよこが実っていたりと、すごく不思議な空間が広がっています。
そこに訪れたオンネリやアンネリの様子がたまらなく良かったんですよね。
初めて見る植物に驚いて顔を見合わせては、次の瞬間から興味津々に花の中を覗いてみたり、耳を傾けたり。演技抜きで楽しんでいるように見える姿には、自分もこの不思議な庭に迷い込んだような感覚を持ちました。
「友達と共に、教室を歩いていた一匹のありを追いかけていくと、隣の教室の隅に巣穴があるのを発見した!」
今思えばなんてことはないことにも何故かワクワクしながら過ごしていた、そんな保育園時代をふと思い出しました。
親子で楽しむのにぴったり
原作が児童文学なだけあって、この作品は子どもが観るのにぴったりだなと思いましたね。
街並みや家具の可愛らしさを目で見て楽しみ、不思議な世界観に想像力が刺激される80分。時間的にも子どもたちにとっても長すぎない時間で、ちょうどいいのではないでしょうか。
わりとシビアな面も…。
こんなにも可愛らしく、楽しげな作品であるのにも関わらず、オンネリたちを取り巻く環境にはなかなか現実的な問題がありました。
両親が離婚していたり、子どもを作りすぎて一人ひとりに目を向けていられないといった問題から、ソフトクリーム屋を営むお兄さんの祖母がギャンブル依存症というものまで…。
正直、ギャンブル依存症のくだりについては、そこまで描く必要はあったのかな…とは思います。
全体のストーリーとしてはゆるいのに、何故かそこだけ変にリアリティを感じすぎちゃいました。
最後に
本作は児童文学を映画化しただけあって子供向けの作品となってはいますが、大人が観ても十分に楽しめるものになっています。
疲れた時に観てみると、ほっと一息つけるような、そんな優しさがありました。
さて、そんな本作の続編である映画、
『オンネリとアンネリのふゆ』
が、2018年11月24日より日本でも順次公開されます。
12月や来年から上映開始という映画館もあるので、気になった方は公式サイトをチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!