こんにちは、とあるです!
今回お話しするのはアントニオ・バンデラス主演で、11月7日からGEOで先行レンタルを開始した映画、
『リベンジャー-復讐者-』
©2016 Stoic Productions, Inc.
です!
本作はNetflixにて『ベンジェンス -復讐の自省録-』として、すでに配信されているようですね。
観終わった意見から言うと、『ベンジェンス -復讐の自省録-』の方が作品にあっているのではないかなーと感じますが、とりあえず本題に入っていきましょう。
この記事の目次
- ストーリー
- 予告動画
- ネタバレ
- 感想&レビュー
- 安定して楽しめるアクション
- 王道ストーリー
- でも感情移入しづらい
- 余談
- 最後に
ストーリー
アメリカの大都会で、刑事事件専門の弁護士として多弁を武器に大成功を収めているフランク・ヴァレラ。
彼は、愛する妻と娘オリビアと幸せな生活を送っていた。
ある日、娘の学芸会があり、普段は忙しくて家族との時間をほとんど持てなかったフランクは、絶対に観に行くからと約束するが、案の定仕事に追われ、娘の晴れ舞台は妻から送られてきた動画で観ることに。
仕方なく帰宅するが、妻と娘が帰ってこない。
そして、警察から信じられない連絡が…2人は帰宅途中に事件に巻き込まれ何者かに殺されていた。
その日から、彼の人生は一変してしまう。
一向に進まない警察の捜査に苛立ち、自暴自棄に陥り、酒に溺れ、引きこもるフランク。
これまで多弁だった男の中で崩れ去った正義。
やがて、家族の仇を討とうと沈黙の誓いをたてた男は、静かに立ち上がった-
ゲオオンライン | 『リベンジャー -復讐者-』特集 – GEO Online
予告動画
https://contents.geo-online.co.jp/gp/revenger/movie/movie.mp4
ネタバレ
※この項を飛ばして感想&レビューが読みたいという方は、
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感想&レビューを読む
フランク・バレラ(アントニオ・バンデラス)は弁護士として多くの仕事を抱えていました。
そのため妻スーザンや娘オリビアとの生活より、仕事を選ぶこともしばしば。
それは今回、娘に来るよう頼まれた発表会でもそうでした。
ごめんねと書かれたメッセージを持ったぬいぐるみを買って、ディナーに行った2人の帰りを待つフランク。
部屋は同じようなぬいぐるみで溢れていました。
しかし、いくら待っても2人は帰ってきません。
しばらくすると家の前に1台のパトカーが停まりました。
降りてきた警察官によってフランクは衝撃の真実を伝えられます。
2人は何者かによって殺されていたのでした。
2人の死は自らの行いが招いたものだと感じたフランクは自身を責め、ストレスから逃げるように酒に溺れるようになります。

ある日、利用していたバーの奥で非合法のファイトクラブが開かれていることを知ったフランクは、わざと殴られ続けることで自らを罰するようにのめり込みました。
いつものようにクラブに参加していたフランク。
この時彼は殴られ過ぎて意識を失いかけていましたが、事件の際に知り合った警察官ハンク(カール・アーバン)によって助け出されます。
非合法とは知りつつ、ストレスを晴らすため時々クラブを利用しているという彼と話しているうちに、事件の捜査が後回しになりつつあることを知ったフランクは危機感を感じました。
その日の帰り道、フランクは売春行為を持ちかけてきた少女と出会います。
不審に思ったフランクが色々質問していると、ガラの悪い男が来て、少女と共に帰ろうとしました。
怪しげなその男を呼び止めようとフランクが声をかけると、男は急に襲いかかってきて、ナイフで脚を刺されてしまいます。
よろけたフランクは本屋の窓を突き破って中に倒れ込み、その間に男達は逃げていくのでした。
止血のために置いてあった本を手に取ったフランクは、そこにかかれている言葉に目が行きました。
「罪を犯したものだけを罰せよ。」
マルクス・アントニウス・アウレリウス著『自省録』の言葉でした。
罰するべきは自分でなく犯人だと考えを改めたフランクは、同書の「言葉より行動が重要である」という言葉を受け、復讐が完遂されるその日まで沈黙を貫くことを誓いました。
事件現場を訪れたフランクは近くのコンテナに誰かが住んでいる形跡を見つけます。
家主が居ないため再度訪れようと考えたフランクは帰ろうとしますが、付近一帯を牛耳るギャングに襲われます。
撃退には成功したものの、敵が撃った弾が腹部に当たったフランクは次第に意識を失っていきました。
その後、見知らぬ家のベッドで目覚めたフランクは、家主であり介抱をしてくれた女性アルマ(パス・ベガ)に出会います。
ホームレスへのボランティアも行っているというアルマは、コンテナの住人についても知っていました。
貰った情報からコンテナの住人シバーズのもとを訪ねたフランクは、彼に事件の日のことを語らせます。
しかしフランクは犯人ではなく、事件の目撃者でした。
真の犯人は警察官だという彼の言葉から、警察署に忍び込んだフランクはPCを盗み見て、その地区を担当している警察官を調べていきます。
そしてたどり着いたのはなんと、ハンクでした。
驚きを隠せずにいるフランクですが、ハンクの家に忍び込んで隠し部屋の中にあったトランクを見つけた時、彼が事件を起こした理由が分かりました。
トランクの中身は新聞や雑誌。
多くはフランクの成功を特集したものですが、中にはハンクの娘が殺害されたという記事もありました。
ハンクの娘を殺した犯人は、以前フランクが弁護して無罪にした男。
彼は犯罪者を野放しにしたフランクに同じ思いをさせることで復讐していたのです。
証拠を掴んだフランクはハンクを古い倉庫に呼びつけ、対峙します。
2人の戦いは死闘の末、フランクの勝利で終わります。
復讐を達成するため、ハンクの命を奪わんとするフランクですが、自省録の中の「最も良い復讐の方法は、自分まで同じような行動をしないことだ。」という言葉を思い出します。
その後、ハンクは司法によって裁かれました。
フランクは、妻と娘のお墓を訪れ、
「愛してる。」
と一言、つぶやきました。

感想&レビュー
安定して楽しめるアクション
本作を観ようと思った理由として、予告動画でのリズミカルに編集されたアクションシーンにかっこよさを感じたというものがあります。
しかし予告は販促のために面白く見えるよう作られたもの。もしかしたらアクションが一瞬だったり、予告ほどのインパクトはないんじゃないかと不安にも思ってました。
が、結論から言うとしっかりと楽しむことができたので良かったです。
今作では主に殴る、蹴る、投げるといった肉弾戦をメインに繰り広げており、派手なガンアクションやカーアクションなどはないものの、アントニオ・バンデラスのアクションと、アクション監督として定評のあるアイザック・フロレンティーンの見せ方の上手さが相まって、テンポの良いバトルが繰り広げられていましたし、
作品全体におけるアクションシーンの配置バランスもよく、自分の期待に十分に応えてくれるものとなっていたように思います。
王道ストーリー
ストーリーにおいて、本作は良くも悪くも王道ストーリーでした。
だいぶ堅実な作りになっていましたね。
それゆえ、面白みに欠ける感は否めないです…。
それでも『自省録』を用いて他の作品との違いを見せようとしたところや、90分に満たない短い時間でまとめあげていたため、苦にはなりませんでした。
過度に期待せず、ゆるーく見るのに適しているように思います。
でも感情移入しづらい
前項で『自省録』を用いたことにほかの作品との違いが見えたと肯定的に書きましたが、同書の、言葉より行動という文を鵜呑みに…というか拡大解釈して、途中から主人公は何にも喋らなくなるんですよね…。
これにはさすがに本に影響されすぎじゃない?と思いました。
また妻と娘の死から自らを責めるのはまだしも、ファイトクラブでわざとボコボコにされることで懺悔としたりするのも、
あまりにも極端な行動のように思うんですよね。
飲食店でオーダーを取られても見つめるだけ。名前を聞かれても見つめるだけ。
決意の強さというよりも、ちょっとシュールに感じてしまいました…w
こういう部分に、主人公への感情移入のしづらさを感じましたね。
余談
これは本当に余談なんですけど、
©2016 Stoic Productions, Inc.
この障子、開くんですかね…?謎の鳥居によって阻まれる気がします…道着姿のアントニオ・バンデラスもちょっぴりかわいく見えましたww
最後に
少し前に同じく家族を殺された一般人が武器を手に取る構成の『デス・ウィッシュ』を観たばかりだったので、正直二番煎じに感じてしまうかなー?と思っていました。
でもそんなことはなく、弁護士が言葉を捨てるという設定や『自省録』を用いたストーリー展開など独自の色がありました。
自分は本作の方が好きかな。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
アントニオ・バンデラスもだいぶ円熟味が増したなぁ。
『スパイキッズ』の時の、髪をびっちり撫でつけた彼が懐かしいw