こんにちは、映画ブロガーのとあるです!
今回はアメリカの大手映画評論サイトであるロッテントマトで、2018年のホラー映画ワーストに輝いた(?)映画
『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』
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について、お話しします!
「なんでそんな物観るんだよ…」ってお思いの方、もちろん居られるかとは思いますがそんなものは100%怖いもの見たさです。ホラー映画としての怖さじゃなく、ワーストになる映画はどれほどかっていうね…。
結論から言うと相当酷かったんですが、詳しい感想や評価はまた後程ネタバレ有でお届けしていますのでよろしくお願いしますw
それではまず作品情報から…どうぞ~!
この記事の目次
- 作品情報
- 主なスタッフ
- 主なキャスト
- ストーリー
- 予告動画
- あらすじ、ネタバレ
- 感想
- 恐ろしいくらいに怖くない…
- 暗すぎる画面をどうにかして欲しい
- 唯一、良かった点は?
- 評価
作品情報
主なスタッフ
監督:シルヴァン・ホワイト
脚本:デヴィッド・バーク
製作:ブラッドリー・J・フィッシャーら/音楽:ラミン・ジャヴァディ/キャラクター原案:ヴィクター・サージ
主なキャスト
ハリー:ジュリア・ゴルダニ・テレス
・主な出演作に『Most Likely to Murder』、『The Wind』など(いずれも日本未公開)
スレンダーマン:ハビエル・ボテット
レン:ジョーイ・キング/クロエ:ジャズ・シンクレア/ケイティ:アナリース・バッソ
ストーリー
アメリカ、マサチューセッツ州の小さな町。
昔から仲の良いレン、ハリー、クロエ、ケイティの高校生4人は、ある夜、巷で噂の都市伝説「スレンダーマン」を呼び寄せる動画を見てしまう。
それは、“3度のベルと共に彼が現れ、連れ去られてしまう”という恐怖の内容であった。
怯えながらも半信半疑の4人だったが、1週間後、課外活動中にキャシーが忽然と姿を消し…。
スレンダーマン 奴を見たら、終わり | ソニー・ピクチャーズ公式より
予告動画
あらすじ、ネタバレ
※この項は映画『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』のあらすじを結末までネタバレしています。(所要時間:約2分ほど)
※感想を読みに来たという方は以下のボタンを押してください⇒⇒⇒感想の項を読む

ある晩のこと。学校の男子に触発されたハリーと友達のレン、クロエ、ケイティの3人は姿を見たら死ぬと噂の怪人スレンダーマンを呼び寄せる動画を視聴し、
「鐘の音が聞こえたら目を閉じ、3度目に聞こえたら目を開けろ。」という前書きの通り目をつぶります。
するとどこからともなく3回の鐘の音が聞こえてきますが、目を開けても特に変わった様子はありません。4人は所詮子ども騙しと片付け、その夜は映画を観て過ごしました。
しかしその1週間後、校外活動で墓地を訪れた際にケイティが忽然と姿を消す事件が発生。彼女の失踪がスレンダーマンのせいではないかと考えたハリーたちは、ケイティの家に忍び込んで手がかりを探します。
するとケイティがPC上でアリーキャット93という人物とチャットをしていたことが判明。その内容がスレンダーマンに関するものだったことから、レンはそのPCを自宅に持ち帰ってケイティの取り戻し方を質問しました。
アリーキャット93に「一番大切なものを彼に捧げろ。」というアドバイスを受けたレンは翌日、ハリーたちにそのことを話すと、その日の夜、レンは半信半疑の2人と共に森でスレンダーマンを呼び出す儀式を行います。
すると3回の鐘の音の後、何かが近づいてくる気配が。3人は姿を見てはいけないという都市伝説を信じて目隠しをしていましたが、クロエがあまりの恐怖に目隠しを外して逃げ出してしまいます。
幸いクロエはすぐに見つかったものの、明らかに何かを見た様子の彼女はその後体調を崩し、学校を休みがちになってしまいました。
この頃よりスレンダーマンの見せる幻覚に苛まれるハリーたち。そして彼の魔の手はハリーの妹であるリジーにも近づきます。
ある晩、急に錯乱状態に陥ったリジーは「顔がなかった!顔がなかった!!」と言いながらICUに運び込まれ、昏睡状態に陥ってしまったのです。
ハリーは誰かがリジーにスレンダーマンの動画を見せたのだと考え、調べてみると、とある動画サイトに「大切なものを捧げるのよ!」というレンと共に映るリジーの姿が投稿されていました。
ケイティを取り戻すためにリジーを生贄に捧げたのだと知ったハリーが慌ててレンの家に向かうと、彼女の部屋は一面スレンダーマンの殴り書きに覆われ、当の本人はなんと身投げする直前。
しかし間一髪救い出したレンは、「スレンダーマンが欲しいのは大切なものではなく、私たちの命だったんだ。」と泣きながら伝えたのち、彼の触手によって闇夜に引きずり込まれてしまいました。
ハリーは決心しました。この悪夢を終わらせ、リジーをスレンダーマンから取り返すには、彼に自らの命を差し出すしか道はないと。
ハリーはケイティが失踪した近くの森へと足を踏み入れると、現れたスレンダーマンに対し、「私を…あげる。」と恐怖におののきながら言います。
それを聞いたスレンダーマンは蜘蛛の足のように生えた触手でハリーを捕まえたのち、彼女の肉体をずるずると自らの肉体に取り込んでいきます。
「やめて、行かないで!ハリー、ハリー!!」
病院内にはスレンダーマンに解放され意識を取り戻したリジーの悲痛な叫びがこだましました。
感想
恐ろしいくらいに怖くない…
あぁ~…やっぱりロッテントマトの評価は正しかったですね、もはや恐ろしいくらいに怖くない。
スレンダーマンというテーマ、闇夜、暗い森、蠢く虫。ホラー映画に必要なものは一通り揃ってるのに、なんで少しも怖くないんだろうと不思議に思うくらい怖くないです。
製作サイドは配給元のソニー・ピクチャーズに上映館増やして大々的にマーケティングするよう要求したらしいですが、こんなので受け入れられるハズがないw

なんといってもビビらせ方がどれも古臭いんですよね。王道とか良いニュアンスの意味じゃなく、使い古されて味のない、つまらないビビらせ方。
予告動画にもある頭を高速ブンブンするシーンとか大量の幼虫をただ映しただけのシーンとか、もう観ていてノスタルジーに浸っちゃうくらいでした。
でも前述の怖がらせ方を使っててもちゃんと怖さを感じる作品はあるし、「出し方に問題があったんじゃないかなぁ…」と思って考えてみたところ分かりました。
本作『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』って基本駆け引きがないんですよね。例えば襲いくるスレンダーマンに関しても、存在が迫り、いつ襲われるか分からないといった張り詰めた空気感とかがなく、登場しても感情にメリハリが生まれない。
ハリー達が見させられる幻覚もそんな感じでとにかく怖いだろ!怖いだろ!怖いだろぉぉ!!!といったゴリ押し感しか伝わらず、冷めてしまいます。
これじゃいろんな映画で目を培った今の人は楽しめないと思うなぁ…。
唯一、スマホのビデオ通話を使ってリアルタイムに近づいてくる近づき方は現代版メリーさんみたいで面白いなとは思ったけど、それだけじゃあねぇ…。
暗すぎる画面をどうにかして欲しい
暗闇はホラー映画にとって大切なもの。何が潜んでいるか分からない夜の森なんか、恐怖心を煽る大きなエッセンスになります。
でもねー…暗すぎて何も見えなきゃ何の意味もないよ…制作班はちゃんと映像をチェックしてこれがホラーに効果的な暗さだと踏んだのかなぁ。
観てる途中で「えっ?今何か彼女たちが驚いたけど…何!?」と2回も巻き戻したし、結局何が映ってるのか分からないままスルーしたしたこともしばしば。
ようやく「あ!スレンダーマン!」と思ったら、画面に反射した自分だったりもしました(嘘みたいなホントの話…いやはや、筋肉付けないとな)
この暗さのせいで絵的にも良く映えるスレンダーマンのビジュアルを全くといっていいほど活用出来てないように感じましたね。
唯一、良かった点は?
『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』、たしかにとんでもなくつまらなかったけれど、まだ良かったなぁと思うのは終盤にかけて多少の緊迫感があったこと。
前半はとにかく苦痛でした…話が面白くないのにホラー要素も少なめだから。押してばかりの展開でつまらないとは言ったものの何もないのは最悪だからねw
ぅうおりゃー!!!ラストスパートじゃぁぁぁぁああ!!と怒涛のホラーシーンがあったおかげでラストまでダダ下がりの展開にはならなくて済んだかな。うん、それだけ…。
評価
一昔前を思い出させてくれるホラーシーンの数々に肝心のスレンダーマン登場場面では画面が暗くてよくわからないという失態を犯してしまったりと、ホラー映画としての面白さをあまり味わえなかった本作。
しかし退屈な前半に比べ、後半では主人公の周りが次々とスレンダーマンの餌食となり、少しずつ少しずつ彼の魔の手が自分のもとに近づいているといった一定の緊迫感があったように思います。
そんな本作『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』を点数にして表すならば…うむむ
27点!!
といったところでしょうか??
点数をつけ始めてから過去最低の評価となってしまいました~…。さすがロッテントマトのレビューも伊達じゃないね( ̄▽ ̄;)
それでは今回はこの辺で。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは!