ネタバレ&感想!映画『テリファー』:ピエロ映画界の新星アート・ザ・クラウン!

© Dark Age Cinema,LLC

こんにちは、映画ブロガーのとあるです!

 

今回はハロウィンの夜に現れた寡黙なピエロ“アート・ザ・クラウン”の凶行に翻弄される若者たちの姿を描いたホラー映画

 

テリファー
(原題:Terrifier)

 

テリファー テリファイアー

© Dark Age Cinema,LLC

 

についてお話しします!…が、ここで普段から『映画鑑評巻』をお読み頂いている皆さんに一つご報告。今回の投稿からブログ本文の構成を少しイジりまして…

 

  • 評価:本作の満足度を簡単な感想と共に点数評価(ネタバレ無なので、未鑑賞の方も鑑賞の目安にどうぞ)
  • 感想:評価の項より深堀りした内容+αで送る僕なりの感想(基本的にネタバレ有なので、鑑賞後にお読みいただければ
  • ネタバレ、結末:正直、映画の中身だけが知りたい…って方向けのあらすじ解説

 

という書き順で書いてみました!

 

定期的に購読して頂いている皆さんも、初めて当ブログにこられた方も、ご自身の目的に合わせて目次を活用して頂ければな…と思います。

 

それでは前置きはここまでに…さっそくいってみましょー!

 

作品情報

主なスタッフ

 

監督、脚本、編集、製作:ダミアン・レオーネ

マミーVSフランケンシュタイン(2015)の監督を務める。本作は自身の監督したオムニバス・ホラーAll Hallows’ Eve(原題)(2013)や、短編映画のTerrifier(原題)(2011)を長編化したもの。

 

製作総指揮:ジョー・パトリック・マーシャル/製作、撮影:ジョージ・ストゥーバー/製作:フィリップ・ファルコーネ/音楽:ポール・ウィレイ

 

主なキャスト

 

タラ:ジェナ・カネル

・ヒュー・ジャックマン主演の映画フロントランナー(2018)でジニー・テレサノ役を務めたほか、バイバイマン(2017)ではキム役を担当。

 

アート・ザ・クラウン:デヴィッド・ハワード・ソーントン

ビクトリア:サマンサ・スカフィディ

 

マイク:マット・マカリスター/ドーン:キャサリン・コーコラン/モニカ:ケイティー・マグワイア

 

ストーリーと予告動画

 

ある年のハロウィンの夜。パーティー会場からの帰路に着くタラとドーンはゴミ袋を担いで歩くアート・ザ・クラウンというピエロに遭遇する(以下、ピエロ)

 

不気味さ故に内心恐怖を感じるタラだったが、泥酔状態のドーンは面白がって彼を誘惑。しかし、ふと目を離した隙に彼は居なくなっていた。

 

その後、酔い覚ましに一軒の店を訪れた2人。すると例のピエロが来店し、タラたちの斜向かいの席に着く。彼は何も語らず、ただタラを凝視するのみだったが、やがて

 


 

『テリファー』 予告編

 

評価

 

という事で鑑賞しました、映画テリファー。本作の満足度を点数評価するならば

 

とある
とある

83点!!

 

これぞピエロ映画の真骨頂とも言うべき映画でした!!

 

実はこの映画のことは以前から知っておりまして、より正確な発音(?)であるテリファイアーという名で一部界隈には人気の作品だったんですよね(そのためタイトルには両方の題で記載)

 

僕自身、既に鑑賞された方からの良い噂や海外YouTubeアカウントでの高評価を見聞きする中で非常に興味を引かれていた一本だったのですが観てみると、まぁ~~面白い。

 

予想の斜め上をゆく面白さがありましたねww

 

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人を楽しませる気など毛頭ないような不快指数100なビジュアルの殺人ピエロがゴアゴアのゴアな方法で殺りまくるって、何て振り切った映画なんだろうか……。

 

殺人ピエロ“アート・ザ・クラウン”を演じたデヴィッド・ハワード・ソーントンを始め、俳優たちの演技力も軒並み高水準でしたし、

 

物語という物語こそ無い上に一部グロシーンでの作り物感こそ否めないものではありましたが、映画全体を通してかなりの臨場感を味わえるデキとなっていました。

 

2016年製作の映画でおよそ3年越しの来日となった訳ですが、海外にはまだまだ知られていない良作映画が沢山あるんだな…と実感させられる作品でした!

 


 

※本作未鑑賞の方へ:本作は2019年10月22日現在、GEO店舗及び“ぽすれん”などの宅配サービスでのレンタル、もしくはセルで鑑賞することが出来ます。

 

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感想(ネタバレあり)

ピエロの持つ性質を追及

 

僕はですね…本作へのワクワクが高まり過ぎて、同時期にレンタルを開始したクラウンタウンという別のピエロ映画も借りて観てみたんです。

 

(C)2015 CT Films LLC. All rights reserved.

 

2014年、アメリカのベーカーズフィールドで実際に起きた武装ピエロ徘徊事件から着想を得たというこの映画。

 

でもね…何か違ったんですよ。求めていたピエロ映画はコレじゃないというか、正直、消化不良というかww

 

不必要に他作品のネタバレをしたくないので多くには言及しませんが、アウトローな風貌の似非ピエロが街に来た若者を襲う…といった内容で、

 

一応、彼らの過去みたいなものも描かれてはいるんですけど「で、ピエロである必要性は?」っていうような感じだったんですよね。

 

観終わってしばらくした後に「きっとこれは恐怖心を煽るシンボルとしてだけにピエロを使ったんだろうなぁ…」という解釈に落ち着いた僕は、

 

ピエロ=不気味というイメージが定着するにつれ、とりあえずピエロ出しとけば怖いっしょみたいな風潮が生まれつつあるのかなと残念な気持ちになりました(マジでこの映画、ヒロインの弾けるような胸くらいしか見所ないっす…)

 

ですが、その一週間後に観たテリファー。この映画はそれらとは一線を画すようなクオリティを持っていました。

 

本作はピエロという要素こそ用いながらも、エルム街の悪夢』のフレディ、13日の金曜日のジェイソンなどのように、アート・ザ・クラウンというキャラのアイデンティティ確立に努めていたと感じられたんです。

 

愉快なパントマイムやジェスチャーなど、ピエロが本来持っている“人を楽しませる”ためのおどけた動きを挙動に取り入れつつも、

 

人が彼らに抱いてしまう不気味な一面にも焦点を当て、“人を不快にさせる”ような糞便アートや残虐行為を行う悪役として命を吹き込まれた彼。

 

モノクロツートーンの衣装を身に纏い、話が進むにつれてそれが徐々に返り血で染まってゆくという100点満点のビジュアルもさることながら、

 

先ほどの映画のように安易にピエロを用いるのではなく、ピエロという性質を丁寧かつ極端に追求することで恐怖心に繋げていたのが個人的にめちゃめちゃ評価の高いポイントでした。

 

ピエロ映画界の新たな顔にもなり得るキャラクターだと、僕は思いましたね!

 

掴みどころが無い故の不気味さ

 

またピエロの性質について更に触れるならば、このアート・ザ・クラウンというキャラにピエロらしい掴みどころの無さを持たせ続けていた点にも僕は好感を持ちました。

 

ノックス大学で心理学を研究するフランシス・マクアンドリュー教授によると「人は曖昧で予測不能な様子に不気味さを感じるため、ヘンテコで掴みどころの無いピエロはまさに不気味さの塊だ」ということらしいんですけども、

 

それを踏まえて本作を思い返してみると、アート・ザ・クラウンの掴みどころの無さが鑑賞者に恐怖心を与えるためのギミックとして活用されていた箇所が多々あったように思いましたね。

 

タラによって窮地に追い込まれた彼が隠し持っていた拳銃を用いて反撃に出るシーンなんかはまさにそれなんじゃないかなぁ~…と。

 

これまでの彼の行動を鑑みると一旦いたずらグッズ等で相手を怯ませてから攻勢に転じ、軽々と勝負を制す…なんて舐めプを期待しますが、

 

敢えてここで拳銃という実用性の高い武器を使うことによって、普段、人を弄んで愉悦に浸ることを第一としてきた彼の冷酷かつ純粋な剥き出しの殺意を垣間見ることが出来たんですよね…。

 

一旦は掴みかけた“掴みどころのないキャラ”というイメージを更に混沌とさせる掴みどころの無さ…手の内の読めない悪のカリスマとしての魅力を彼には感じてしまいましたし、

 

彼は次に何をしでかすんだろう、何が飛び出すんだろう。ショットガン?手榴弾??それともレーズンパン???…と予測不能な展開には高揚感を抱きました。

 

ラストでは自死した彼が様々な怪奇現象の末に復活を遂げる…という描写により、アート・ザ・クラウンは人とは非なるものと断定されてしまう訳ですが、

 

僕としては最後まで何者なのか判断しかねる不確実な存在で居てくれた方が鑑賞後も舌に残る薄気味の悪さを感じられていいのにな…とは思いましたね。

 

ゴアゴアのゴアでハッピー!

 

ピエロの持つ性質をとことん追求したキャラを描くことにより、鑑賞者の恐怖心へと繋げていた本作テリファー』。

 

そんな本作を名作たらしめていた(僕が勝手にそう思ってるだけだけど…)のが、エンターテインメント性に溢れたアート・ザ・クラウンの皆殺しスペクタクル・ショーであったと思います!

 

女性を逆さ吊りにし、性器から頭までを金切鋸でギコギコしたくせに途中で辞めるイヤらしさだったり、ナイフで切断した首の中をパッカンお目見えする不必要な視聴者サービスだったり…

 

行為としては一線を超えている内容ではあったんですけど、その中でも彼はピエロの持つ愉快な雰囲気を醸し続けていたため、まるで県境での反復横跳びを見せられているかのような軽い気持ちで楽しむことができましたね!

 

全編を通して80年代スラッシャーの映画群にリスペクトを捧げたような、青みがかったフィルムエフェクトで雰囲気は抜群ですし、

 

切断された人体の一部なんかを映す時には若干、チープな感じが漂ってはいましたけど、被害を被る側の俳優陣…特にタラやビクトリアの演技が真に迫っていてよくカバー出来ていました。

 

ヤラれる側の演技力に裏打ちされ、更に勢いを増すピエロの狂乱。そのゴアゴアのゴアな展開に自然と笑みが溢れてしまいました!ゴアゴアハッピー!!!

 

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ネタバレ、結末

 

※ここでは“ストーリーと予告動画”の項の続きから、映画テリファーのあらすじを結末までネタバレしています(所要時間:約1分半ほど)

 


 

やがて急に立ち上がったピエロはタラにマジックを披露してトイレに向かい、そこの壁に糞便で“ART“と落書き。後に店員にバレて、店を追い出されていった。

 

しかし、訳を知らないタラたちが店を出た後、店に復讐心を抱いたピエロは再び来店し、店員たちを血祭りに上げる。彼は生首でランタンを作成して厨房に飾るのだった。

 

一方その頃、路駐していた車に乗り込む2人はタイヤのパンクに気づき、これを「ピエロの仕業では?」と考えたタラは恐怖心からか強い尿意に襲われていた。

 

彼女は携帯で姉ビクトリアに送迎を依頼した後、近くに居た駆除業者マイクに頼んで建物のトイレを使わせてもらうのだが、用を足して出てみた先には何と血塗れ姿のピエロが。

 

即座に襲いかかってきたピエロに対し、逃げることしかできないタラ。幾つかの攻防の末に拘束された彼女は既に彼の毒牙にかかっていたドーンの処刑を見せつけられることになる。

 

逆さ吊りにされ、金切り鋸で股から眉間までを切断される彼女を前にしたタラは一度脱出に成功するも、結局、ピエロに撃ち殺されてしまうのだった。

 

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その後もマイク、建物に住む精神病の女性と連続で人を襲うピエロ。彼は次なる標的をタラたちの送迎に来たビクトリアに定め、彼の策略に嵌った彼女は建物内に誘導される。

 

後に罠だと気付いたビクトリアは逃亡を開始するが、道中で見つけたタラの死体に愕然とした隙を彼に襲われることに。しかし、その危機を救ってくれた人物が居た。マイクだ。

 

実は生きていた彼はピエロに一撃を見舞うと緊急センターに通報。その後は追ってきたピエロにやられてしまったものの、ビクトリアは彼のおかげで生還の可能性を手にするのだった。

 

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警察の到着まであと少し。ピエロの攻撃を必死にかわすビクトリアに対し、ピエロも追撃の手を緩めずに時は進む。しかし、終わりは突然にやってきた。

 

鍵付きの扉を隔てて閉じ籠るビクトリアにピエロは車で扉ごと激突。後に警察が突入した際、彼は自死を選び、事件は収束したのだ。

 

幸か不幸か、顔面を抉られても生きていたビクトリアだが、一年後、事件の被害者としてTVに出た彼女にはPTSDによる狂気があった。収録後、彼女は自身の容姿を嘲る司会者モニカを殺害し、不気味な高笑いをあげる。

 

そして事件後に死亡した人物は彼女の他にもう一人居た。事件の犠牲者の検死を担当した検死官だ。事件直後、運ばれてきた遺体袋を開封した彼は中に居たピエロに突然首を掴まれ、窒息。ピエロは生きていたのだった。

 

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最後に

 

今回鑑賞した映画テリファー、GEO先行のレンタルということでに若干の不安はありましたが、大満足なクオリティでした!

 

特にアート・ザ・クラウンというキャラクター性ね…作品自体のB級感が強いために感想でお話ししたような歴代スラッシャー映画のパイセン達と肩を並べることは難しいかもしれないですけど、

 

僕はホラー映画界の新たな顔となるようなポテンシャルを秘めた、素晴らしいキャラクターだと思いましたね。どうやら続編の制作も決定みたいなのでね、そちらもぜひ鑑賞したいところです!

 

ということで今回はここまで。本記事に対するご意見、ご感想はコメント欄によろしくおねがいします。ではでは!