ホラー 洋画

【ネタバレ&感想】映画『テリファー』:ピエロ映画界の新星アート・ザ・クラウン

ホラー
© Dark Age Cinema,LLC

「コイツにだけは絶対にギコギコなんてされたくない…」

そんな不快指数100のビジュアルがどうしても頭から離れず、ついに借りて観てしまった映画のタイトルは…

テリファー

© Dark Age Cinema,LLC

今回はコチラの作品を鑑賞して思ったこと、感じたこと等を綴った感想記事となります。

これより先はネタバレなしで評価などを、その後はネタバレありで感想をお話ししていくので鑑賞前の方はご注意ください。

ブロガープロフィール
ソレガシ

レンタルDVDショップでのバイトに励む、映画好き大学生。地雷っぽい映画をあえて観ては当たりだった時の快感に酔いしれてます。

ソレガシをフォローする

※当ブログには物語のオチが気になる方向けに簡潔なネタバレを記した項があります。うっかり目に入らないように開閉式としていますが、ご注意ください。

映画『テリファー』について

基本情報
  • 監督、脚本、編集、製作
    ダミアン・レオーネ
  • 原題
    Terrifier
  • 製作
    2016年 アメリカ

基本情報としてはこんな感じ。原題である「Terrifier」という単語には「~を怖がらせる」といった意味があり、正しくはテリファイアーと発音するらしいですね。

それが何故、テリファーになったのかは分かりませんが…思えば本作と同じくGEO先行のタイトルである『ソウル・コンタクト』(英題:Soul conductor)もそうでした。

主人公は霊と対話ができる少女。行方不明となった双子の姉を探すべく、幻想と現実の入り乱れた世界を彷徨うロシア産のサスペンス・ホラーです。

主なキャスト

役名/キャスト名
  • タラ
    ジェナ・カネル
  • アート・ザ・クラウン
    デヴィッド・ハワード・ソーントン
  • ドーン
    キャサリン・コーコラン
  • ビクトリア
    サマンサ・スカフィディ

見知ったキャストはいませんでしたが、無名=大根役者というわけではありませんでした。というか結構、演技の上手い人が揃っていたなぁ…という印象です。

特に主人公(?)のタラ役を演じたジェナ・カネル。ゴスメイクに、ボーイッシュな出で立ちがカッコよくて、アクション映画に出演しても映えそう。

実際のところは実在の政治家ゲイリー・ハートの凋落を描いた『フロントランナー』に端役くらいでしか出てないみたいなんですけどね。惜しい。

ストーリー

あるハロウィンの夜。パーティー会場からの帰路に着くタラとドーンは不気味なピエロ(アート・ザ・クラウン)に遭遇。

のちに訪れた店の店内にまで後を尾けられたことで、タラは彼に対して強い恐怖心を抱くようになる。

その後、慌てて店を出て、路駐していた車に乗り込んだ2人。しかし、なぜかタイヤはパンク状態で、タラの中には「あのピエロの仕業では?」との疑念もよぎる。

恐怖ゆえの尿意に襲われたタラは姉のビクトリアに送迎を頼むと、ドーンを車内に残し、近くの建物へと駆けこんでいくのだが…。


映画『テリファー』予告編

ラスト、結末のネタバレ

ソレガシ
ソレガシ

映画テリファーのオチが気になる、話を軽くおさらいしたい方は下のボタンをどうぞ。


例のピエロは危険人物なのではないか、というタラの読みは当たっていた。

彼はトイレから出てきたタラを待ち伏せ、拘束すると、先に餌食としていたドーンの処刑を見せつけた末に射殺。

次なる標的をタラたちの送迎にきたビクトリアへと移し、犯行を続けていったのだ。

対するビクトリアは建物内にいた業者マイクの助けを借りて、緊急センターへの通報を成功させるが、ピエロの猛追はとどまることを知らない。

結局、警察が到着した時にはマイクは殺されており、ビクトリアもピエロによって顔面を貪り食われている状態となっていた。

警察にホールドアップを迫られるピエロ。しかし、彼はためらいもなく自死を選び、事件は収束を迎える。

幸か不幸かビクトリアは生きていたが、事件後、彼女はPTSDを患い、自身の容貌をいじったTVパーソナリティを殺害に至った。

また、事件の死亡者を視た検死官、彼も凄惨な死を迎える。遺体袋を開いた彼は中で横たわっていたピエロに首を絞められ、窒息させられたのだ。ピエロは生きていた。

※あくまで要約です。映画にはこんな文章では表しきれない「味」や「魅力」が多くあるので、鑑賞前の方はぜひ一度、本編も観てみてください。

スポンサーリンク

評価

8/10点


「ピエロらしさ」を前面にプッシュした傑作スプラッタ・ホラー。

どこをとってもゴアゴアユカイで面白かった…。

以下、本評価のおおまかな内訳です。

本評価の内訳
ストーリー3.5
配役・演技4.0
演出(音楽/映像など)4.0
企画・アイデア4.5

感想(ネタバレあり)

アプローチがイヤらしすぎる

© Dark Age Cinema,LLC

※これより先はネタバレ要素を含む感想となります。鑑賞前の方はご注意を。


日本でのレンタルが始まる前から、一部のコアなホラー好きに人気のあったピエロ映画。噂に違わぬ傑作スプラッタ・ホラーでした。

ストーリーとしては殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」の凶行と、彼に襲われる人たちの顛末を描くといったシンプルなモノ。

しかしながら、その犯行はバリエーションに富んでいて、悪趣味なウィットさで溢れかえってましたね。

頭部ランタン、糞便アート、おっは°い剥ぎ取りユラユラダンス、女小生器ギコギコetc.

糞便アートなんて汚すぎてもう勘弁してくれってレベルだし、もしも、自分がその掃除を任されたら…きっとストレスで首を括ってしまうと思います。

よくもまぁ、監督はこんなにもイヤらしいアプローチばかり思いつくな…と感心の連続。

それでいて人体破壊の描写は懇切丁寧に仕上げてきていたんで、きっと彼は斜め上方向にストイックな方なんでしょうね。

「掴みどころのなさ」という恐怖

また丁寧、ストイックといえば、アート・ザ・クラウンのキャラクター性もよかった。細かい違いは省くとして、ピエロ、クラウンというのは、本来、喋らないモノらしい。

その点、このアート・ザ・クラウンは基本を忠実になぞらえて無口に徹し、ウソっぽい喜怒哀楽をパントマイムで表現してました。

おかげで何を考えているのかが全くわからない。何者なのか?なぜ、こんなことを?次に何を繰り出してくる?ショットガン?手榴弾?それともレーズンパン?全てが不明瞭。

途中、今までのおどけた様子とは違い、無表情で拳銃を撃ちまくるシーンがありましたが、そういう「掴みどころのなさ」がこのピエロの最大のアドバンテージでした。

ある心理学の教授によると「人は曖昧で予測不能な様子に不気味さを感じる」そうなので、アート・ザ・クラウンはまさにその究極形ともいえますね。

ストーリーが進むたびに垣間見える新たな顔。返り血に濡れ、徐々に赤くなっていくモノクロツートーンの服と合わせて良いエッセンス。

ただ1つ、あのラストだけは彼が「人ならざるモノ」と断定されてしまい、掴みどころのなさが失われたようで嫌でしたが、このクオリティなら続編も観たい。

現在、本作の監督ダミアン・レオーネ&デヴィッド・ハワード・ソーントンのタッグで続編である『Terrifier2』を鋭意製作中のようなので、楽しみにしたいところです。

いずれピエロ映画界の巨星となるくらいの活躍を期待してるぞー。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました